木星探査機「ジュノー」、地球と月を撮影

2011年9月5日 00:30

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記事提供元:sorae.jp

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 米航空宇宙局(NASA)は8月30日、木星探査機「ジュノー」によって撮影された地球と月の画像を公開した。

 この画像は8月26日、地球から約966万km離れた距離から、「ジュノー」に搭載されているメインカメラ「JunoCam」によって撮影されたもので、機器チェックの一環として行われた。

 「ジュノー」は2011年8月5日に打ち上げられ、現在木星に向かって飛行を続けている。2016年に木星に到達する予定で、9つの観測センサーを使って、木星を周回しながら固体核の有無や大気深層部における水やアンモニアの有無の調査、磁場の分布図作成などを行うことになっている。

 木星の深部を探ることで、太陽系形成に必要だった条件やメカニズムに迫ることができ、また、数多く発見されている系外惑星を理解する上でも鍵となる情報が引き出されるものと期待されている。

 なお、これまで木星以遠の探査では原子力電池が用いられてきたが、「ジュノー」は大型の太陽電池を用いる。この点も斬新であり、かつ工学的挑戦でもある。

 写真=NASA。

 ■Jupiter-Bound Space Probe Captures Earth and Moon
http://www.nasa.gov/mission_pages/juno/news/juno20110830.html

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