東芝、高変換効率の住宅用太陽電池モジュール:12年に国内シェア10%狙う

2011年9月5日 12:48

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住宅用太陽電池として世界最高のセル変換効率を実現したという東芝の「住宅用太陽電池モジュール240W」

住宅用太陽電池として世界最高のセル変換効率を実現したという東芝の「住宅用太陽電池モジュール240W」[写真拡大]

 東芝は5日、住宅用太陽電池として世界最高のセル変換効率を実現したという「住宅用太陽電池モジュール240W」を採用した太陽光発電システムを13日から発売すると発表した。

 新システムは、米サンパワー社(カリフォルニア州)の太陽電池モジュールを採用。同モジュールは、反射による光の損失を減らす「反射低減コート付き強化ガラス」や、従来品から受光面積が拡大した直径160mmのセルを採用することで、240Wの高出力を実現した。最大セル変換効率は22.6%、最大モジュール変換効率は19.3%で、同社調べで世界最高という。

 変換効率を高めたことで面積あたりの発電量が高まり、設置面積の省スペース化が図れる。同じ面積の屋根に設置した場合、一般的に流通している住宅用太陽電池モジュールの平均効率との比較では、発電量が40%多くなるという。同モジュールの希望小売価格は17万6,400円。

 同社は今後、パワーコンディショナなど、住宅用太陽光発電システムを構成する機器のラインアップも拡大していくことで、住宅用太陽光発電システムの拡販を図り、2012年度に国内シェア10%を目指すとしている。

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