住友化学、中国にポリプロピレンコンパウンドの合弁会社を設立

2011年8月22日 11:00

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

 住友化学は、中国吉林省長春市の樹脂コンパウンド事業会社である吉林省新東泰工程塑料有限責任公司(新東泰)と合弁で、自動車向けポリプロピレン(PP)コンパウンドの製造・販売を行う会社を設立。合弁会社は、長春市近郊にPPコンパウンド製造工場を新設する。

 PPコンパウンドは、PPに合成ゴムや無機フィラーなどの素材を混練し、耐衝撃性や剛性などを向上させた高機能材料で、自動車のバンパーや内装材として使用。自動車の生産台数が増加するとともに、自動車の軽量化のため1台あたりの使用量も増加していることから、年々需要が伸長している。同社は、グローバルに事業を展開する自動車メーカーのニーズに応えるため、かねてよりPPコンパウンド事業のグローバル展開を積極的に推進。中国華南地区を皮切りに、欧州、北米、タイ、サウジアラビアに事業拠点を設立し、拡大を図ってきたという。

 今回の合弁会社のパートナーである新東泰は、PPをはじめとする樹脂コンパウンド製品を主に、中国の大手国有自動車メーカーである中国第一汽車集団公司に供給。合弁会社は、新東泰が持つ中国現地自動車メーカーへの供給実績と、同社の技術力のシナジーによってニーズに応え、今後ともPPコンパウンドのグローバル供給体制を一層充実。さらなる事業の拡大、収益基盤の強化を図っていく。

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事