自転車通勤は本当に一番エコな通勤形態かどうか調べてみた。

2011年8月17日 12:00

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記事提供元:スラド

  danceman 曰く、

 車通勤から自転車通勤に変えることで本当に二酸化炭素などの温室効果ガスの放出量を減らすことができるのだろうか。MIT の大学院生である Shreya Dave 氏はこの程、一台の自転車が生産されるまでに放出される温室効果ガスの総量 (カーボンフットプリント) をおよそ 530 ポンドと推定して、自動車やバス通勤を行った場合との比較を行った (Slate の記事本家 /. 記事より) 。

 自転車を購入した段階で既に放出された 530 ポンドの温室効果ガスの元をとるのに自動車通勤をやめて自転車通勤をすることにした場合、自転車を漕ぐのにカロリーを燃焼することを考慮したとしてもアメリカ人の平均的な食事量を摂取しているならば 640 km 分の自転車走行で元が取れるという。往復 20 km の通勤であればおよそ一ヶ月半程度であろうか。

 また自動車と自転車の寿命をいずれも 15 年、年間走行距離を 3200 km とした場合で比較すると、自動車のカーボンフットプリントは自転車の 10 倍以上であるという。一方ピーク時のバスと比較した場合、乗客一人当たりのカーボンフットプリントは自転車の 2.6 倍であるものの、空いている時は 20 倍になってしまうという。

 つまりやはり一番環境に優しいのは自転車通勤、もしくは徒歩ということになる。だが補足すれば、徒歩を支えるカロリーの元となる食べ物も、生産の過程で二酸化炭素が放出されてはいるわけだが。

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