東電、川崎市の国内最大級メガソーラー「浮島太陽光発電所」の運転開始

2011年8月10日 17:08

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 川崎市と東京電力は10日、川崎市臨海部における国内最大級のメガソーラー「浮島太陽光発電所」の運転を開始したと発表した。

 浮島太陽光発電所は、川崎市が保有する土地に東電が建設・運転する最大出力7,000kWのメガソーラーで、年間発電電力量は、一般家庭約2,100軒分の年間使用電力量に相当する約740万kWhを見込む。10日から18年間東電が運営する。敷地全体で約3万8,000枚の太陽電池パネル(モジュール:単結晶シリコン型)が設置され、同発電所によるCO2排出量削減効果は、年間約3,100トンになる予想。

 川崎市と東電は、2008年10月に、神奈川県川崎市浮島、および扇島の2地点において、合計出力2万kWの太陽光発電所を建設するメガソーラー計画を共同で進めることについて合意し、これまで建設をすすめてきた。なお、「扇島太陽光発電所」についても、当初計画通り2011年12月に運転を開始する予定。

 また、8月6日にオープンしたPR施設「かわさきエコ暮らし未来館(川崎市運営)」では、太陽光発電等の普及啓発活動の推進に加え、川崎市の環境への取り組みを国内外に発信していく。

 川崎市は、現在、「カーボン・チャレンジ川崎エコ戦略」として地球温暖化対策を進めている。公共施設への太陽光発電設備の設置や、住宅用太陽光発電設備の設置補助など、低炭素社会の実現に向け、先導的な役割を担うべく取り組んでいる。

 今後も、浮島太陽光発電所、およびかわさきエコ暮らし未来館を活用して、太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーに関する普及啓発を行うとともに、その導入促進や、実証等の取り組みを、これまで以上に強化していく方針。

 また、東電は、「引き続き、電力の安定供給に努めるとともに、浮島・扇島太陽光発電所の建設と運転に万全を期しながら、再生可能エネルギーの利用拡大に取り組んでいく」とコメントしている。

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