木星探査機「ジュノー」、8月5日打ち上げ

2011年7月30日 09:00

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記事提供元:sorae.jp

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 米航空宇宙局(NASA)は7月27日、木星探査機「ジュノー(Juno)」をケープカナベラル空軍基地(CCAFS)の41発射台へと運んだ。

 「ジュノー」は7月18日、ペイロードフェアリングに格納された後、7月27日早朝にトラックに載せられ、タイタスビルのアストロテック・ペイロード整備施設を出発し、数時間かけて、ケープカナベラル空軍基地の41発射台へと運ばれた。到着後、「ジュノー」はアトラスVロケットの先端に取り付けられ、打ち上げに向けていよいよ最終準備に入った。

 「ジュノー」の打ち上げは現在、アメリカ東部夏時間8月5日11時34分(日本時間8月6日0時34分)に設定されており、打ち上げ可能期間は8月26日までとなっている。

 打ち上げられた「ジュノー」は2016年に木星に到達する予定で、9つの観測センサーを搭載し、木星を周回しながら固体核の有無や大気深層部における水やアンモニアの有無の調査、磁場の分布図作成などを行うことになっている。

 木星の深部を探ることで、太陽系形成に必要だった条件やメカニズムに迫ることができ、また、数多く発見されている系外惑星を理解する上でも鍵となる情報が引き出されるものと期待されている。

 なお、これまで木星以遠の探査では原子力電池が用いられてきたが、「ジュノー」は大型の太陽電池を用いる。この点も斬新であり、かつ工学的挑戦でもある。

 写真=NASA。

 ■NASA's Jupiter-Bound Juno Spacecraft Mated to its Rocket
http://www.nasa.gov/mission_pages/juno/news/juno20110727.html

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