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姉妹光子を用いて波長の 1/380 の分解能を達成する計測手法
記事提供元:スラド
XERE 曰く、
理研と名大の研究グループは、「姉妹光子」を用いて波長の 1/380 という超高空間分解能を達成する手法を考案した (理研のプレスリリース、JST のプレスリリース、doi:10.1038/nphys2044より) 。
これまでの光学的手法では観測光の波長に対して 1/10 (= 数百Å) の分解能が限界であり、それよりも細かい分解能で計測を行うためには X 線を用いる必要があった。しかし X 線での計測結果はあくまで X 線が反射・吸収された結果であり、ある波長の入射光に対して物質内の電子がどのように振る舞うか (光学応答) の計測はできなかった。
今回の手法は理研が 2007 年に実現したパラメトリック下方変換の高精度測定 (理研のプレスリリース) を利用したもの。この過程において 1 つの X 線の親光子から異なる波長の 2 つの姉妹光子に分裂し、分裂した妹光子に応答する物質の挙動を姉光子で観察することが出来る。今回の実験では Spring-8 で波長 1.12 Åの親光子から波長 1.13 Åの姉光子と波長 206 Åの妹光子を発生させ、206 Åの光に対する物質の光学応答を 1.13 Åの分解能で観測したとのこと。
これによる半導体技術に与える影響などをスラド読者諸兄に訊いてみたい。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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