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科学技術振興機構とSamsung、IGZO TFTに関する特許のライセンス契約を締結
東京工業大学の細野秀雄教授らが発明した高性能TFTのストーリーが2004年に掲載されているが、基本特許を持つ科学技術振興機構(JST)は7月20日、特許のライセンス契約をSamsungと締結したことを発表した(JSTのプレスリリース、YOMIURI ONLINEの記事)。
この高性能TFTは、高い電子移動度を備える透明アモルファス酸化物半導体(TAOS)の1つであるIGZO(In-Ga-Zn-O)を使ったもの。IGZO TFTは室温でプラスチックフィルム上に作製可能で、アモルファスシリコンを使用したディスプレイの10倍程度の高精細化が可能になるという。IGZO TFTは国内外のメーカーが応用研究を進めているが、Samsungも早い時期から応用研究を行っており、昨年は高解像度・高速な3D対応大型液晶ディスプレイの開発品を発表している。このほか、スマートフォンなどへの応用も期待されており、Samsungでは1~2年後の製品化を目指すとのこと。
ちなみに、今回の特許料収入はJSTと東京工業大学、細野教授らで分け合うそうだ。
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