NEC、リチウムイオン電池搭載の家庭用蓄電システム:住宅メーカー向けに販売

2011年7月13日 14:09

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NECのリチウムイオン電池を搭載した家庭用蓄電システム

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 NECは13日、家庭内の電力を自動制御できるリチウムイオン電池搭載の家庭用蓄電システムを商品化したと発表した。住宅メーカーなど、企業向けに7月18日から販売を開始する。

 同製品は、家庭の分電盤と接続することで、電力会社の電力供給システム(電力系統)や、家庭内機器、太陽光発電システムなどと連携し、双方向の自動電力制御ができる。

 このため、太陽光発電の電気を蓄電してピーク時間帯に利用したり、電気料金の低い夜間の電気を貯蔵して昼間に利用することで電気料金の削減が実現できるという。

 また、同製品では無線通信機能を搭載しており、システムの稼働・利用状況がリモートで把握できる。これを利用することで、住宅メーカーなどの企業は、住宅の購入者に対して、電力需給の「見える化」や光熱費削減のコンサルティングといったサービスの提供も可能になるとしている。

 同社によると、同製品は「災害や停電時にも家庭の電力を確保し、ライフラインを維持したいというニーズ」に応え、同社のリチウムイオン電池技術とICTによる電力制御技術を融合するシステムとして商品化したもの。今後もさらに家庭用蓄電システムの開発を進めていくという。

 本体のサイズは幅76センチ×奥行き45センチ×高さ88センチ、重量は200キロで屋外に設置する。電池部のリチウムイオン電池は容量が6kWh。

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