消失したと思われていた「月の石」、実は個人が持ち出していた

2011年7月12日 20:46

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記事提供元:スラド

  eggy 曰く、

 アラスカ州に寄贈された「月の石」は火事で消失したと思われていたが、37年ぶりに姿を現わしたとのこと(本家/.Seattle Times記事)。

 1969年、ニクソン前大統領によりアポロ11号が地球に持ち帰った「月の石」がアラスカ州に寄贈され、アンカレッジミュージアムに保存されていた。だが1973年にミュージアムを焼き尽くす火事が発生して以来、その「月の石」の大半は消失してしまったと思われていた。

 ところが、Coleman Anderson(米国のテレビシリーズ「Deadliest Catch」に登場していたらしい)という55歳男性が、この月の石を保管していたと名乗り出たそうだ。氏は17歳の時に放火されたミュージアムのがれきの中から月の石を見つけ、以来ずっと保管していたのだという。Anderson氏は月の石の所有権を主張してアラスカ裁判所に訴えを起こしたとのことで、これにより37年ぶりに月の石が消失していなかったことが明るみなった。

 Anderson氏がこのたび所有権を主張したのは、University of Phoenixの学生Elizabeth Rikerさんが、Capital City Weekly in Anchorageに「アラスカ州に対してミュージアムの火事で紛失した月の石を捜索するよう訴えた記事」を掲載したことがきっかけとなっているようだ。記事掲載の4ヶ月後にAnderson氏は「月の石」の所有権を求めているが、これに対してアラスカ州は「Anderson氏は許可がないまま石を取った」として反訴しており、石を州に返すよう求めているとのこと。

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