シカゴ先物市場(CME)、電子取引システムのソースコードが盗まれる

2011年7月10日 16:30

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記事提供元:スラド

  danceman 曰く、

 シカゴ先物市場(CME)のプログラマーが、電子取引システムのソースコードなどを盗んだ容疑でFBIに刑事告訴されたとのこと(Reuters Indiaの記事ThreatPostの記事本家/.)。

このプログラマーは49歳のChunlai Yang。中国生まれの中国育ちだが、米国で博士号(Ph.D.)を授与されて市民権を取得し、CMEに10年間勤務していたそうだ。FBIによると、YangはCMEの電子取引システムのソースコードや、社外秘のアルゴリズムを含む数千個のファイルをダウンロードし、USBメモリーにコピーして持ち出していた。個人情報や取引データ等の流出は確認されていないとのこと。CMEでは5月上旬からYangを調査していたとのことで、ファイルコピー中のスクリーンショットを証拠として提出している。昨年、Yangは3人の中国人と連絡を取り合っていたことが電子メールの記録により明らかになっており、中国江蘇省で張家港自由貿易地域の運送・貿易事務局に勤務する人物も含まれる。彼らの目的は、張家港自由貿易地域で化学製品の電子商取引市場を拡大して中国を代表する先物取引市場にし、電子取引用のソフトウェアを販売することだったという。

Yangは中国行きの片道航空券を購入しており、7月7日のフライトを予約するとともに、CMEに休暇を申請していたとのこと。

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