三菱電機、EV充電スタンド設置目指し三菱自の米法人に太陽光発電システム 

2011年7月8日 19:28

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三菱電機の太陽電池モジュールが導入されたMitsubishi Motors North America, Inc の電気自動車充電スタンド

三菱電機の太陽電池モジュールが導入されたMitsubishi Motors North America, Inc の電気自動車充電スタンド [写真拡大]

 三菱電機は8日、96枚の無鉛はんだ太陽電池モジュールを、三菱自動車工業の米国における製造・販売会社である「ミツビシ・モーターズ・ノース・アメリカ・インク(Mitsubishi Motors North America, Inc 以下、MMNA)」に納入し、7月7日に稼働開始したと発表した。

 MMNAは、今年11月から次世代電気自動車「i-MiEV(アイ・ミーブ)」の米国販売開始を予定しており、電気自動車(EV)の普及促進のため、全米ディーラーなどにEV充電スタンドの設置を広めていく計画を進めている。その一環として今回、自社駐車場の一画にEV充電スタンドを新設するにあたり、合計8台分のカーポートの屋根上に17kW(キロワット)の太陽光発電システムを補助電源として設置した。

 今回設置された太陽光発電システムの年間期待発電電力量は2万4,000kWhで、EV充電スタンドが使用されないときなど、余った電気はMMNAの建屋で使用される。

 同社は、米国ではこれまで、はんだの鉛使用量がゼロ(0g)で、商品自体の環境への負荷を低減した「無鉛はんだ太陽電池モジュール」を大規模小売チェーンや農場、食品工場などへ納入してきた。今回、同社の太陽電池モジュールが、無鉛はんだ使用で環境負荷が低いことや、モジュール効率の高さと製品の長期信頼性などが評価され、受注につながったという。

 「当社は、今後も米国市場でカリフォルニア州及びニュージャージー州を中心に商業・産業用分野への販売を強化するとともに、EV充電スタンド向けなど新たな分野も開拓しながら事業拡大を目指す」とコメントしている。

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