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5万字を越える多漢字Unicodeフォントのリリースが相次ぐ
emk 曰く、
/.Jでもたびたび取り上げてきたフリーな日本語漢字フォントの花園明朝が5月16日リリース版にて、現時点でUnicodeに収録されているすべてのCJK統合漢字・互換漢字に対応した。TrueTypeフォントには1ファイルにグリフを65,535個までしか含められないという制限があるため、このバージョンからはBMPの全文字+JIS X 0213:2004の文字+IVDのAdobe-Japan1コレクションの文字をすべて含んだ花園明朝Aと、Unicodeの2面(SIP)のすべての漢字を含んだ花園明朝Bに分割されている。ライセンスは独自のフリーライセンスとSIL OFLのデュアルライセンス。
一方、経産省が昨年から公募していた文字情報基盤構築に関する研究開発事業の成果物として、IPAmj明朝(検証版)も5月18日に公開されている(Impress Watch)。こちらは日本の戸籍行政などで必要とされる文字を収集しているという性質上、Unicodeの漢字を完全収録しているわけではないが、現時点のUnicodeで符号化できない文字7,000字以上を外字として収録している。
なお、これはあくまでも検証版であり、収録されている文字のグリフや符号の割り当ては今後変更される可能性がある(つまりIPAmj明朝の文字を前提に電子化した文書は今後のバージョンアップで文字化けの可能性がある)ことに注意されたい。問題点の具体例は委員として参加していた安岡先生の日記を参照のこと。ライセンスはIPAフォントライセンスv1.0。
これらのフォントが収録している文字を完全に活用するには、UnicodeのBMP外文字やIVSに対応したOSとアプリケーションが必要。
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