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ヴァージンの宇宙船「スペースシップツー」、初のフェザー飛行
Image credit: Virgin Galactic[写真拡大]
ヴァージン・ギャラクティック社(Virgin Galactic)は5月4日、宇宙船「スペースシップツー(=VSSエンタープライズ)」による初のフェザー飛行試験を行ったと発表した。
ピーター・シーボルト(Peter Siebold)氏らを乗せたスペースシップツーはホワイトナイトツーに取り付けられ、アメリカ太平洋夏時間5月4日6時43分(日本時間22時43分)にモハーベ空港を離陸した。
スペースシップツーは上空約1万5600mでホワイトナイトツーから切り離され、その後、尾翼を約65度上方に立てるモード「フェザード(Feathered)」を初めて実施した。「フェザード」は約1分間にわたって行われ、スペースシップツーが高度約1万mまで降下した後、尾翼が通常モードに戻され、切り離しから約11分後に、モハーベ空港に再び着陸した。
「フェザード」はスペースシップツーが大気圏再突入するためのモードで、尾翼を立てることによって、まるでバドミントンのシャトルのように自然落下して空気抵抗を得る。この技術は既にスペースシップワンで実証されている。
スペースシップツーの飛行試験は2010年3月に始まっており、今回が7回目の飛行試験。ヴァージン・ギャラクティック社は今後、飛行試験や落下滑空試験を引き続き行い、その後、スペースシップツーの空中打ち上げ試験などを行う予定。
ヴァージン・ギャラクティック社のサブオービタル宇宙旅行は早ければ2011年末から2012年初に、ニューメキシコ州のスペースポート・アメリカで開始される予定となっており、スペースシップツーを載せたホワイトナイトツーは、約1万8000m上空まで上昇した後、スペースシップツーを切り離す。切り離されたスペースシップツーはロケットエンジンを点火し、一気に高度約110kmの宇宙空間へ上昇する。6名の乗客は約5分間の無重力を体験でき、丸い地球を眺めることもできる。
F1ドライバーのミハエル・シューマッハ選手やルーベンス・バリチェロ選手、デザイナーのフィリップ・スタルク氏、イギリスの物理学者スティーヴン・ホーキング博士らが同宇宙旅行を予約しているほか、日本人として、小僧com株式会社の代表取締役会長兼社長である平松庚三氏、元外資系IT企業勤務の稲波紀明氏ら3人も参加する予定となっている。
■SpaceShipTwo's First "Feathered" Flight
http://www.virgingalactic.com/news/item/spaceshiptwos-first-feathered-flight/
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