エンデバー最後の打ち上げ、APUの不具合で延期

2011年4月30日 16:45

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記事提供元:sorae.jp

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 米航空宇宙局(NASA)は4月29日、同日に予定していたスペースシャトル・エンデバー(STS-134)の最後の打ち上げを延期した。

 打ち上げ準備作業は順調に進められていたが、アメリカ東部夏時間4月29日12時頃(日本時間4月30日1時頃)、補助動力装置(APU)で不具合が見つかり、ミッション・コントロールはエンデバーの打ち上げ延期を決めた。

 この日、打ち上げを見学するため、オバマ大統領一家の他、マーク・ケリー船長の妻、ガブリエル・ギフォーズ下院議員らもケネディ宇宙センターに訪れていた。

 ミッション・マネージャらは今後、問題の対応及び新しい打ち上げ日時について議論するが、エンデバーの新しい打ち上げ日時は早くてもアメリカ東部夏時間5月2日14時33分(日本時間5月3日3時33分)以降に延期される。また、すぐに問題が解決できない場合、エンデバーの打ち上げは5月9日以降に延期される可能性もある。

 なお、エンデバーの最後のミッションとなるSTS-134はアルファ磁気スペクトロメータ(AMS-02)とエクスプレス補給キャリア(ELC)を国際宇宙ステーション(ISS)に運ぶ。アルファ磁気スペクトロメータは、ノーベル物理学者であるマサチューセッツ工科大学のサミュエル・ティン教授を中心に開発された分光器で、ISSに取り付けられる最大の実験装置でもある。ISSで宇宙線を測定し、暗黒物質や反物質の存在を解明する手がかりや、未知の物質の発見につながると期待されている。

 エンデバーはこのミッションを最後に退役する予定で、スペースシャトル計画もエンデバー(STS-134)と6月のアトランティス(STS-135)を残すのみとなっている。

 写真=NASA。

 ■NASA - Space Shuttle
http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/main/index.html

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