世界の言語の起源解明か

2011年4月16日 18:00

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記事提供元:スラド

  t_slash 曰く、

 最新の研究によると、世界中でおよそ6,000種類ある近代言語のすべてが、5~7万年前のアフリカで初期の人類が話していた言語を祖語として持つ可能性があるという(概要WSJ.comの記事ウォール・ストリート・ジャーナル日本版の記事)

研究成果を発表したのは、ニュージーランド・オークランド大学の進化心理学者クェンティン・アトキンソン氏。4月15日発行の「Science」誌に掲載された。アトキンソン氏によれば、アフリカから他の地域に移住した人々とともに言語が世界に広がり、すべての文化の基礎になったのだという。この発見は、最初の話し言葉の発生と拡散、人類の進化への貢献などに関する説明に役立つ可能性がある。アトキンソン氏の研究は、語の音声を構成する最小の単位である音素に基づくもので、少数の集団が母集団から離れる際に、遺伝的な多様性や複雑性が緩やかに失われるという「創始者効果」の考えを借用した分析が行われている。世界の504言語を調査した結果では、アフリカで使われている言語の音素数が最も多く、南米や太平洋諸島で使われている言語の音素数が最も少ないことが判明したということだ。

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