福島第一原子力発電所の事故評価レベル、「レベル7」に

2011年4月12日 18:34

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記事提供元:スラド

 あるAnonymous Coward 曰く、 東京電力の福島第一原子力発電所で相次いで起きている事故について、経済産業省の原子力安全・保安院は12日、放出された放射性物質が大量かつ広範にわたるとして、原子力・核関連事故の危険性を表す国際事故評価尺度(INES)における今回の事故の評価を「レベル7」とすると発表した(朝日新聞)。 INESでは事故のレベルを0~7のレベルで評価しており、いままではレベル5(原子炉の炉心の重大な損傷、もしくは放射性物質の限られた外部放出)とされていた。しかし12日、これまで放出された放射性物質の量について経済産業省原子力安全・保安院は37万テラベクレル、原子力安全委員会は63万テラベクレルと推定されたと発表。「ヨウ素131換算で数万テラベクレル以上の放射性物質の外部放出」という、レベル7の評価を満たすことが明らかになった。 原子力安全委員会によると、放出された放射性物質の相当部分は3月15日に2号機の圧力抑制プール付近で起きた爆発に伴って放出されたとみている。 スラッシュドットのコメントを読む | 原子力 | 日本 関連ストーリー:実際の放射線量に関する複数のデータ 2011年03月26日オーストリア気象当局が福島第一原発の放射性物質放出量を試算、結果はチェルノブイリの20〜50% 2011年03月25日原発から40kmの地点で基準値を超える土壌汚染 2011年03月23日 

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