ガガーリン、人類初の有人宇宙飛行から50周年

2011年4月12日 00:00

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記事提供元:sorae.jp

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 2011年4月12日、ユーリイ・ガガーリンによる人類初の有人宇宙飛行の成功から50周年を迎えた。

 1961年4月12日9時7分頃、ガガーリンを乗せた「ボストーク1号」がチーフデザイナーのセルゲイ・コロリョフの指示のもと、バイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。打ち上げられたボストーク1号は地球を1周し、打ち上げから約1時間20分後に軌道を離脱し、ガガーリンは高度約7000mでカプセルから脱出、パラシュートで無事着陸した。ソ連は人類初の有人宇宙飛行成功のニュースを流し、世界中を驚愕させた。

 ガガーリンが残した「地球は青かった」という言葉はあまりにも有名だが、これは飛行中ではなく、記者会見時、タス通信社の記者インタビューに答えたもので、正確には「地球は穏やかな淡い水色だった(Она нежно-голубого цвета)」と言われている。

 また、交信記録から分かるように、宇宙から見た地球の様子について、ガガーリンは非常に多く言葉を使って表現しており、単に青いだけでなく、美しい地平線や虹の様子なども伝えている。さらに、宇宙空間が人体にどのような影響を与えるかを調べるために、ガガーリンは交信の度に「気分は良好」を地上に伝えていた。

 ■50 летие первого полета человека в Космос
http://www.gagarin-polet50.ru/

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