関連記事
国内製薬各社が海外へ進出する動きが拡大
国内の製薬会社が、新興国をはじめとした海外へと進出する動きが徐々に拡大している。25日、アステラス製薬がスロベニア共和国・リュブリャナに南東ヨーロッパ諸国における医薬品事業を統括する販売子会社を設立したと発表した。同社は2009年9月にルーマニアとブルガリアに販売促進を行う現地法人を設立しており、このたび設立し、今年4月に本格稼働を予定している「アステラスファーマスロベニア」は、ルーマニア、ブルガリア、クロアチア、スロベニアにおける事業ならびにボスニア・ヘルツェゴヴィナにおける医薬品事業機能の一部を統括するという。
同社は南東ヨーロッパ諸国での活動において、免疫抑制剤「プログラフ」や前立腺肥大症の排尿障害改善剤「オムニック/オムニック OCAS」、過活動膀胱治療剤「ベシケア」といったグローバルに強みを持つ医薬品を中心に販売活動を展開しており、今回の「アステラスファーマスロベニア」の設立を機に、同地域における事業基盤を一層強化し、欧州における販売地域の拡大を図る。さらに、クロアチアにも医薬品の販売促進を行う現地法人「アステラスファーマクロアチア」を設立したことも同時に発表している。
アステラス製薬はすでに、2009年にブラジル・サンパウロにも販売子会社「Astellas Farma Brasil Importacao e Distribucao de Medicamentos Ltda.(アステラス ファーマ ブラジル)」を設立し、アトピー性皮膚炎治療剤「プロトピック」や、前立腺肥大症の排尿障害改善剤「オムニック(日本での製品名「ハルナール」)」などの販売を行っている。さらに、武田薬品工業が昨年、販売や研究、開発、製造などの各機能について、中長期的観点からインドへの進出基本計画を策定するなど、製薬会社の海外進出の動きから目が離せない。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク