震災に便乗した不正プログラムに注意。ゼロデイ攻撃も

2011年3月21日 11:00

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記事提供元:スラド

  dodonga 曰く、

 東北地方太平洋沖地震に便乗し、不正プログラムを添付した電子メールが国内で流通しているとして、トレンドマイクロが注意を促している(トレンドマイクロセキュリティブログInternet Watchの記事)。

添付ファイルは拡張子が「exe」、「scr」、「doc」、「xls」のもので、ファイル名に「地震」、「津波」、「原発」、「節電」、「家族安否」などの文字列が含まれる。メールの件名や本文は日本語で書かれており、関係者からのメールのように送信元を偽装したものもあるようだ。

また、これらの不正プログラムの中にはAdobe製品の脆弱性に対するゼロデイ攻撃を行うものも確認されている。攻撃は不正なFlashファイルを埋め込んだExcelファイルを使用するもので、Flash PlayerおよびAdobe Reader/Acrobatが脆弱性の影響を受ける。なお、この脆弱性を修正したアップデートは今週(3月21日以降)公開されるが、Windows版のAdobe Reader Xに関しては保護モードで攻撃を回避できるため、6月14日に予定される定期更新での対応になるとのことだ(トレンドマイクロセキュリティブログ - Adobeのゼロデイ脆弱性を悪用するExcelファイルを確認!Adobe - Security Advisories: APSA11-01)。

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