福島第一原発の状況は依然として危機的。格納容器損傷の可能性も?

2011年3月15日 15:10

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記事提供元:スラド

  insiderman 曰く、

 東北地方太平洋沖地震により深刻な問題が発生している福島第一原発であるが、地震から4日が経過した現在でも依然として危機的状況が続いているようだ。まず、2号機では圧力容器や格納容器が損傷した可能性が出てきている。圧力容器は放射性物質を含む核燃料を包む容器で、格納容器はさらにその外側の容器である。これら両方に損傷があった場合、放射性物質が外部に漏れる可能性がある。

 また、停止していた4号機では使用済み核燃料が発熱して水素が発生、水素爆発が発生した模様(Bloomberg)。放射線の発生も確認されている。

 東京都では通常の20倍以上の放射線量を観測したという発表もある。原発からの放射性物質を含む水蒸気の計画的な放出はすでに行われているが、放出された放射性物質が東京まで飛散している可能性がある。ただし、人体に影響が出るとされるレベルよりは大幅に低いため、いまのところ健康被害が発生するレベルではない。また、高いレベルの放射線でも、長時間それを浴びなければ直ちに問題となることはないため、むやみに大騒ぎすることは控えたい。

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