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三陸沖地震、マグニチュードは8.8　国内最大規模

2011年3月11日 23:18

　11日午後2時46分ごろに発生した三陸沖を震源とする強い地震について、気象庁は地震の規模を示すマグニチュードが8.8と発表した。同庁によると国内の観測史上で最大の規模。同庁は津波や余震への警戒を呼びかけている。

　同庁の11日22時点の発表によると、震源地は三陸沖(牡鹿半島の東南東、約130km付近）で、震源の深さは約24km（暫定値)。宮城県栗原市(クリハラシ)で震度7、宮城県の涌谷町(ワクヤチョウ)、登米市(トメシ)、大崎市(オオサキシ)、名取市(ナトリシ)など、宮城県、福島県、茨城県、栃木県の４県28市町村で震度6強を観測したほか、東北地方を中心に、北海道から九州地方にかけて震度6弱～1を観測した。
　
　同庁では、防災上の留意事項として、以下の内容を呼びかけている。
・津波警報を発表している沿岸では、厳重に警戒すること
・津波は繰り返し襲ってくるため、警報が解除されるまで警戒を続けること
・津波注意報を発表している沿岸についても、十分注意すること
・揺れの強かった地域では、土砂災害や家屋の倒壊などの危険があるため、余震による強い揺れに引き続き警戒すること

　同庁によると、11日21時35分現在で、北海道から沖縄にかけての太平洋沿岸で高い津波を観測しているほか、日本海沿岸、オホーツク海沿岸、東シナ海沿岸の一部でも津波を観測している。21時35分現在で津波警報・注意報が出されている地域は下記の通り。

■津波警報（大津波）が出されている地域
　北海道太平洋沿岸東部、北海道太平洋沿岸中部、北海道太平洋沿岸西部、青森県日本海沿岸、青森県太平洋沿岸、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県九十九里・外房、千葉県内房、伊豆諸島、小笠原諸島、相模湾・三浦半島、静岡県、和歌山県、徳島県

■津波警報（津波）が出されている地域
　北海道日本海沿岸南部、陸奥湾、東京湾内湾、愛知県外海、伊勢・三河湾、三重県南部、淡路島南部、愛媛県宇和海沿岸、高知県、大分県瀬戸内海沿岸、大分県豊後水道沿岸、宮崎県、鹿児島県東部、種子島・屋久島地方、奄美諸島・トカラ列島、鹿児島県西部、沖縄本島地方、大東島地方、宮古島・八重山地方、有明・八代海、長崎県西方、熊本県天草灘沿岸

■津波注意報が出されている地域
　オホーツク海沿岸、秋田県、山形県、新潟県上中下越、佐渡、富山県、石川県能登、大阪府、兵庫県瀬戸内海沿岸、岡山県、広島県、香川県、愛媛県瀬戸内海沿岸、山口県瀬戸内海沿岸、福岡県瀬戸内海沿岸、北海道日本海沿岸北部、福岡県日本海沿岸、佐賀県北部、壱岐・対馬

　強い揺れを伴う多数の余震が観測されており、同庁はこのような余震活動がしばらく続くと見ている。

　同庁は地震の情報を随時発表している。22時時点の発表の詳細は、「平成23年（2011年）東北地方太平洋沖地震」について（第５報）[PDF形式: 1.7MB] で確認できる。新たな情報の発表については、「新着情報」ページで確認できる。

　同庁は今回の地震を「平成23年（2011年）東北地方太平洋沖地震」と命名した。

同庁が公開した津波の観測状況を示す図