アトラスVロケット、米空軍のX-37Bの2号機を打ち上げ

2011年3月7日 10:30

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 米空軍とユナイテッド・ローンチ・アライアンス社(ULA)はアメリカ東部標準時間3月5日17時46分(日本時間3月6日7時46分)、米空軍のX-37B軌道試験2号機(OTV-2)を載せたアトラスロケット(アトラスV)を、ケープ・カナベラル空軍基地から打ち上げた。

 打ち上げられたロケットは順調に飛行し、打ち上げから約18分後、X-37Bの2号機が所定な軌道に投入され、打ち上げが成功した。

 「ULAチームは米空軍のために、この重要なミッションで重大な役割を果たしたことに誇りに思います」

 今回の打ち上げ成功について、ULA社のマーク・ウィルキンス副社長はこのように述べた。

 X-37Bは宇宙空間から無人で帰還できる宇宙船。長さ約9メートル、翼幅約4.5メートル、重さ約5000キロで、スペースシャトル(オービター)と比較すると、大きさは4分の1程度しかない。

 米空軍は昨年4月にX-37B軌道試験1号機(OTV-1)を打ち上げ、軌道上で約8ヶ月間にわたって試験を行い、12月に帰還させたが、その目的について発表していない。2号機の目的や役割についても明かにされておらず、米空軍は「実験を行うため」のみを発表している。

 X-37Bの2号機については、米空軍は1号機よりも長く、少なくとも数ヵ月間にわたって、地球周回軌道で試験を行い、その後、大気圏再突入させ、無人でバンデンバーグ空軍基地もしくはエドワーズ空軍基地に着陸させる予定。

 X-37計画は元々米航空宇宙局(NASA)が進めていた、スペースシャトルの軌道から帰還させる使い捨て機体の計画だった。しかし、2002年にX-37A滑空試験機とX-37B軌道試験機にそれぞれ別れ、さらに、2004年にNASAが計画を断念したことにより、管轄が米国防総省国防高等研究事業局(DARPA)に変わり、計画も大幅に遅れていた。

 ■United Launch Alliance Successfully Launches Second OTV Mission
http://www.ulalaunch.com/site/pages/News.shtml#/66/

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