MPEG LAがVP8の必須特許を募集中

2011年2月19日 17:00

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記事提供元:スラド

 あるAnonymous Coward 曰く、

 WebM動画形式で採用されているVP8コーデックに関して、MPEG LAが必須特許の募集を開始した。(MPEG LAの募集情報ITmediaの記事)

VP8は2009年にGoogleが買収したOn2 Technologyの動画コーデックで、Googleからはロイヤリティフリーとして公開されている。ただし、以前のストーリーにもあったように、MPEG LAは公開当初から何らかの特許に抵触していると考えていた。Microsoftの開発したVC-1も、公開前には独自技術のみと主張していたが、結局は10社以上からなるパテントプールが形成されている。
VP8の場合は、パテントフリーにすることを前提に開発されたようなので、Microsoftの二の舞になるかどうかはわからないが、パテントプールが形成されれば、H.264とのWeb標準争いに影響が出ることは必至だ。

応募の締切は3月18日。それからMPEG LAで評価が行われるので、結果が出るのはしばらく先になりそうだ。

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