EUの温室効果ガス排出量取引システムが侵入される

2011年1月23日 12:30

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記事提供元:スラド

 あるAnonymous Coward 曰く、

 EUの温室効果ガス域内排出量取引制度(EU ETS)の排出枠登録システムが攻撃を受け、盗まれた排出枠が売却されるという事件が発生した。これを受けて欧州委員会は特定の排出枠を取引しようとするアカウントを削除し、一部の取引を停止した(ニュースリリースAFPの記事1AFPの記事2)。

排出枠は1単位が14ユーロ(約1570円)程度で売買されており、5日間で2万単位分が盗まれたそうだ。オーストリアやチェコ、エストニアなど計5カ国の登録システムが攻撃され、被害額はチェコだけでも700万ユーロ(約7億8千万円)に上る。今回のトラブルはシステムの脆弱性が原因だが、現状では加盟各国がそれぞれ登録システムを管理していることから、修正もままならないのだという。

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