スカイプ、大規模なサービス障害が発生

2010年12月23日 15:55

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スカイプでログインを試みているところのスクリーンショット(2010年12月23日)

スカイプでログインを試みているところのスクリーンショット(2010年12月23日)[写真拡大]

 インターネット電話大手「スカイプ(Skype)」で22日、システムダウンによる接続障害が発生した。「スーパーノード」と呼ばれる中継役のユーザーが障害によってオフラインになったことが原因という。

 同社ではこの障害を解決するために、エンジニアが新しい「メガ・スーパーノード」を早急に作成しているという。今後の見通しとして、少しずつ問題は解決していくことになると見られるが、作業には数時間を要するとしている。グループ・ビデオ通話などいくつかの機能は、障害の復旧までにさらに時間がかかる可能性もあるという。

 Webサービスでは、サービスを受ける「クライアント」がサーバにアクセスしてデータを送受信するクライアント・サーバ型という形態が多く利用されるが、スカイプはクライアント同士が接続してデータ交換を行うピアツーピア(P2P)というネットワーク形態を利用している。

 今回の障害の原因となった「スーパーノード」は、P2Pネットワーク内で電話帳のような働きをしており、スカイプのアプリケーションがユーザーの通話相手をすぐに探せない場合、まずこのスーパーノードを探そうとする。通常の状態であれば、多くのスーパーノードが使用可能状態にあるが、今回は、多数のスーパーノードが複数のスカイプのバージョンに影響を及ぼす障害によって、オフライン状態になってしまったという。

 なお、同社はツイッター・アカウント@skypeで最新の状況を案内している。

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