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理化学研究所、反水素原子を磁気瓶に閉じ込めることに成功
記事提供元:スラド
keybordist 曰く、
理化学研究所のプレスリリースによると、理研の基幹研究所山崎原子物理研究室が、反物質の代表格である反水素原子を、独自に開発した八重極磁気瓶の中に38個も閉じ込めることに世界で初めて成功したとのことである。八重極磁気瓶とは、八重極磁場コイルとミラーコイルを組み合わせた磁気瓶で、その中に反水素原子の原材料である反陽子を蓄積し、そっと混ぜ合わせることで冷たい反水素原子を作成したという。
反水素原子は電気的に中性の小さな磁石なので、反水素原子ができあがったころ(約1秒後)を見計らって電圧を加え残存している反陽子と陽電子をことごとく排除、その後、磁気瓶の磁場を瞬時にゼロにすると磁気瓶内にとどまっていた反水素原子は装置の壁に当たって消滅し、パイ中間子などのさまざまな粒子を放出するそうである。これらの粒子を、磁気瓶を包む3枚の検出器で観測した結果、捕捉していた反水素原子を38個も確認することができたという。
タレコミ人としては、更に反炭素や、反酸素、反窒素などの生成から、反アミノ酸、反生物、反人間の作成、ひいては、反社会や反体制まで構築できるよう、研究の発展を願ってやまないものである。
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