関連記事
172番元素までの新しい周期表が提案される
記事提供元:スラド
あるAnonymous Coward 曰く、
現在の一般的な元素周期表では原子番号118番までの元素の欄が配置されているが、これを172番まで拡張した周期表が提案された(元論文、「化学者のつぶやき」の記事)。
周期表の拡張としては、これまで第8周期以降を素朴に拡張したシーボーグの拡張周期表がよく知られていたが、今回提案された周期表では139番と140番が途中をすっ飛ばしていきなり典型元素の所に出てきたり、第8周期が埋まらないうちに第9周期に中途半端に元素が並んだりと、よく知られた周期表とはかけ離れた異様な配置となっている。超重元素では核に近い電子が光速に近いために相対論効果が強く出て、軽い元素とは異なる性質が表れてくるということで、今回提案された周期表はその相対論効果を考慮した理論計算に基づくものであるとのこと。
もっとも、今のところ発見されている最大の原子番号の元素は118番元素で、2002年の合成報告以来、先への進展はないようである(117番など、途中の元素の発見は進んでいるが)。我々が生きている間に答え合わせを見るのは難しそうだ。
スラッシュドットのコメントを読む | サイエンス
関連ストーリー:
第 114 番原子の追加、まもなく ? 2010年06月25日
112番元素が正式に認められ、周期表の仲間に 2009年06月13日
萌えイラストで覚える元素周期の本、刊行 2008年11月05日
世界一美しい周期表 2007年02月09日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク