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AOL、米 Yahoo! との戦略的提携模索でフィナンシャルアドバイザー契約を結ぶ
ある Anonymous Coward 曰く、
Reuters の記事 (WSJ 日本語版の記事) によれば、AOL が Yahoo! との合併を含む戦略的提携にむけて、既にフィナンシャルアドバイザーを雇う契約を結んでいるということだ。AOL 側では、既にアドバイザーからの助言を踏まえ、両社がどのようにそれぞれの業務を統合するか、また、発生する複雑な問題をどのように克服するか等を検討していると見られる。
AOL が売上 32 億ドル、経常益 2.5 億ドル、従業員 6,700 名の規模に対し、Yahoo! が売上 64 億ドル、経常益 6 億ドル、従業員 13,900 名と、規模的にはそこそこ見合ったものであり、事業的には現在となってしまっては両社はかなり似通ったものとなっている。そのため、両社の統合によって、ディスプレイ広告市場でより強い企業が生まれることが期待されるわけであるが、/.J 記事でも以前に指摘されたように、Yahoo! には Yahoo! Japan と中国の Alibaba という巨大な資産があり、基本線としては、その巨大な Yahoo! のアジア資産をスピンオフさせた後、Yahoo! と AOL のオンライン事業を統合することが検討されているようだ。
Alibaba は Yahoo! の存在は特に必要とせず、Yahoo! Japan にしても今となっては技術的問題はほぼなく、ソフトバンクが安定株主で存在する以上は Yahoo! ブランドの日本国内での使用権程度の問題しか残っていない。引き取り手がいなくて無理やり Time Warner から独立させられた AOL であるが、立場が微妙に変わった現在において、Yahoo! との統合はかなり可能性が高そうである。
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