我々はなぜ物事を先延ばしにするのか ?

2010年11月10日 12:00

印刷

記事提供元:スラド

  cheez 曰く、

 本家 /. 記事「In Praise of Procrastination」より。

 誰しもがやらなければならないことを「先延ばし」しているうちに、例えば DVD レンタル返却の延長料金を払ったり、何らかの追徴金などを払ったことがあるだろう。お金の話で済めばいいが、定期的摂取すべき薬などを先延ばしにした場合は命に関わることになる。

 では何故我々は物事を先延ばしにするのだろうか。The New Yorker のコラムでは、「先延ばし」は人間の基本的な衝動の一つであり、「時間」との関係に根付いているとの説を紹介している。これは経済学者が「hyperbolic discounting (双曲的割引)」と呼ぶ行動であり、先のことを考えているときは論理的な選択を行えるが、実際に近い将来にそれが迫ってきたときにはより短期的な思考が勝ってしまうことだそうだ。

 また、我々は競い合う複数の自分自身の集合体であり、いつでもそれぞれの自分が指揮権を巡って競い合い、押し合いへし合いしているという考えもあるとのこと。ある自分は遊んだり、仕事をさぼったりと短期的な興味に向かっているが、もう一方の自分は長期的なゴールを目指しており、どの自分が指揮権を取っているかで「先延ばし」が発生するという。

 また、先延ばしは「やることが多すぎる」といった感覚から生じるとの考え方もあるそうだ。やることが多すぎるが故に「何もしない」という行動に走ってしまうわけだが、この根底には「やる価値があることなど果たして存在するのだろうか」という問いが存在するとのことだ。

 スラッシュドットのコメントを読む | 教育 | ニュース | お金

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事