今日の高齢者は昔よりも頭がよい、そのため認知症のリスク特定が困難

2010年10月26日 15:40

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記事提供元:スラド

  capra 曰く、

 スウェーデンのヨーテボリ大学の研究によると、今日の70歳は昔よりもずっと「頭がよく」なっているそうだ(本家/.)。

 この研究では1901~1902年生まれの70歳と、1930年生まれの70歳2000人を調査した。研究チームのSimoa Sacuiu博士曰く、「1901~1902年生まれの70歳では、知能テストの結果から認知症のリスクの高い人を特定することが出来たが、1930年生まれの70歳では全くそのリスクを特定することができなかった」とのこと。

 研究者らによると、1930年生まれの70歳は昔と比べて出生前および新生児期の医療が進んでおり、栄養状態や教育にも恵まれ、血圧やその他血管系の疾患の治療も改善していることなどが知能テストの結果を引き上げているという。また、TVやインターネットへのアクセスなど、現代社会に求められている知的要件の高さも影響していると考えられるとのこと。

 このため、今日では知能テストの点数から認知症を早期発見することが難しくなっているとのことだ。

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