関連記事
月面衝突探査機「エルクロス」、月面に大量な水
Image credit: NASA[写真拡大]
米航空宇宙局(NASA)は10月21日、月面衝突探査機「エルクロス(LCROSS)」の衝突時に得られたデータを分析し、月面に多くの水が存在していると発表した。
エルクロスは昨年10月、月面南極のカベウス・クレーターに衝突し、NASAはその直後に、水を検出したことを発表していたが、その後約1年間にわたってデータを詳細に分析し、予想よりもはるかに多い水が存在することが分かったという。
NASAによると、カベウス・クレーターの表土に含まれる物質の約5.6%が氷から形成されており、他にアンモニア、二酸化炭素、ナトリウム、水銀などの物質も含まれているという。
「(衝突によって)舞い上がったちりのほとんどが氷で、月面に水分が多く存在している」
今回の研究成果について、同プロジェクトの科学者であるアンソニー・コラプリート氏(Anthony Colaprete)はこのように述べた。
なお、今回の研究成果は10月22日付の科学誌「サイエンス」に掲載されている。
写真=NASA。
■LRO Supports Historic Lunar Impact Mission
http://www.nasa.gov/mission_pages/LRO/news/lro-lcross-impact.html
【関連記事】
・「嫦娥2号」、月周回軌道投入成功
・「嫦娥2号」、科学機器のチェックを開始
・中国、2機目の月周回探査機「嫦娥2号」を打ち上げ
・中国の「嫦娥2号」、10月1日に打ち上げか
・インド、月探査機「チャンドラヤーン2号」の観測機器を選定
スポンサードリンク