関連記事
カッシーニ撮影、土星南極のオーロラ
Image credit: NASA[写真拡大]
米航空宇宙局(NASA)は9月23日、カッシーニ土星探査機によって撮影された、土星の南極周辺で発生したオーロラの画像と動画を公開した。
この擬似カラー画像は土星の南極から約1000km離れた距離で、カッシーニの可視光・赤外線マッピング分光計(VIMS)によって撮影されたものを合成したもの。赤外線に近い光で撮影したため、土星全体が紫色、オーロラは緑色に写っている。
「土星のオーロラは非常に複雑で、私たちはまだ研究し始めたばかりです。この研究はオーロラの多彩な状況を提供し、私たちは何によって(オーロラが)変化するのを理解できるようになるでしょう」
今回の研究について、カッシーニの科学者であるトム・スタラード(Tom Stallard)氏はこのように述べた。
オーロラは地球、木星、土星など、ほとんどの惑星の高緯度で確認できる。太陽風のプラズマ粒子が惑星の磁場に捉えられ、複雑な過程を経て大気上層の粒子と衝突し、励起させた発光現象がオーロラである。地球は高度100キロメートルから500キロメートルでオーロラが生じるのに対し、大気のほとんどが水素の土星では、高度1200キロメートル付近でオーロラが発生する。
写真=NASA。
■New Views of Saturn's Aurora, Captured by Cassini
http://www.nasa.gov/mission_pages/cassini/whycassini/cassini20100923.html
【関連記事】
・土星の衛星タイタンの内部は氷と岩石の混合物
・カッシーニ撮影、衛星ミマスとカリプソ
・ハッブル撮影、土星の両極のオーロラ
・カッシーニの土星探査ミッション、2017年まで延長
・カッシーニ撮影、プロメテウスの最新画像
スポンサードリンク