マスダール、アフリカ最大の太陽光発電所を開設

プレスリリース発表元企業:Masdar

配信日時: 2013-04-23 20:26:00

モーリタニアの15メガワットのシェイク・ザーイド太陽光発電所が国内の発電容量の10パーセントを供給

(アラブ首長国連邦アブダビ)- (ビジネスワイヤ) -- アブダビの再生可能エネルギー企業のマスダールは本日、3199万米ドルをかけてモーリタニア・イスラム共和国に建設していた商用規模の15メガワットの太陽光発電所の稼働を開始しました。首都ヌアクショットに建設されたシェイク・ザーイド太陽光発電所は、アフリカ最大の太陽光発電所です。この新たな施設によりモーリタニアのエネルギー容量の10パーセントが供給され、二酸化炭素排出量を年間約2万1225トン削減します。

Africa's largest solar photovoltaic power plant located in Mauritania. (Photo Credit: Clement Tardif ... Africa's largest solar photovoltaic power plant located in Mauritania. (Photo Credit: Clement Tardif)

電力を主に高価なディーゼル発電に頼っているモーリタニアでは、電力系統の設備容量が144メガワットにすぎず、深刻なエネルギー不足が生じています。エネルギー需要が毎年12パーセントずつ増加する中で、太陽光発電の導入は将来の電力不足への対応と約1万世帯へのエネルギー供給に貢献するでしょう。2万9826枚のマイクロモルフ薄膜パネルから成るこの発電所は、革新的で持続可能な建設工法を用いて建てられました。特に、プロジェクトエンジニアは、太陽電池モジュールの支持構造の設計で地面に打ち込む手法を採用しました。コンクリートの基礎を使用せず、プロジェクトの炭素排出量とコストが削減されました。

モーリタニアのモハメド・ウルド・アブドル・アジズ大統領は、この太陽光発電所の開所式で次のように述べています。「エネルギーを利用できることは、経済的機会や社会的機会への道を開くものです。持続可能なエネルギー源による電化は、我が国民に基本的サービスの利用を保証する上で重要であり、我が国のインフラ向上と長期的な経済発展に向けた第一歩です。私たちは、モーリタニアの増大するエネルギー需要を満たすために、マスダールと協力してアフリカ最大の太陽光発電所と重要施設を開設できたことをうれしく思います。」

「この新たな太陽光発電所は、我が国民が切望していた発電容量を提供するだけでなく、再生可能エネルギーが我が国の発展に大きな役割を果たし得ることも証明しています。世界の福祉向上に注力するアラブ首長国連邦(UAE)は、再生可能エネルギー技術を通じてエネルギー利用の向上に資源と専門知識を投じてきました。これは、持続可能な経済・社会・環境面の発展を確保するというUAEの首脳陣のビジョンを証明するものです。」

アラブ首長国連邦には、経済発展の推進や貧困軽減に取り組む発展途上国を支援するために炭化水素で得た富を再投資してきた長い歴史があります。水や道路のインフラ構築から病院や学校の建設まで、UAEは発展途上国全体の経済成長を可能にしています。

再生可能エネルギーの推進と普及は、発展途上国に対するUAEの取り組みの一環です。再生可能エネルギー技術の価格が低下したため、太陽光発電や風力発電はエネルギー安全保障とエネルギー利用を向上させる上で経済的に実行可能な解決策になりつつあります。国内で作られた再生可能エネルギーはクリーンで持続可能であり、発展途上国は燃料価格の変動による影響を軽減することができます。

マスダール最高経営責任者(CEO)のスルタン・アーメド・アル・ジャベール博士は、次のように述べています。「40年以上にわたり、UAEは経済的潜在力の実現に向けた発展途上国の取り組みを支援する姿勢を堅持してきました。現在、UAEとマスダールは、重要なエネルギーインフラの開発という希望の実現で各国を支援する中で、持続可能な開発の実現に関して国際社会を支援する重要な新しい方法を模索しています。」

「今回のプロジェクトやその他の同様のプロジェクトを通じて、マスダールはエネルギー・アクセスを向上させることと再生可能エネルギーが経済発展や社会的機会の基礎として機能し得ることの実証に取り組んでいます。」

強い太陽光と風力というエネルギー資源を持つモーリタニアは、電力容量の相当な割合を持続可能で信頼性の高いエネルギー源から確保できる可能性があります。

アル・ジャベール博士は、次のように述べています。「再生可能エネルギーは、従来型エネルギーの利用に制限のある発展途上国のエネルギーミックスに大きく貢献する可能性があります。エネルギー需要が2030年までにほぼ倍増すると予想される中で、再生可能エネルギーは特に需要が供給を急速に上回っている国々でますます重要な役割を果たすでしょう。」

マスダールは、発展途上国のエネルギー利用の向上に向けて、以下のようなその他の再生可能エネルギープロジェクトも開発しています。

セーシェルのプロジェクトは、6メガワットの風力発電所です。 アフガニスタンのプロジェクトは、オフグリッド太陽光発電で600世帯に電力を供給します。 トンガ王国ババウ島の500キロワットの太陽光発電施設。 *配信元:ME NewsWire

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