臨時休校中の子どもに行き過ぎた管理はNG!『「過干渉」をやめたら子どもは伸びる』
配信日時: 2020-04-23 11:30:00
いま、話題の中学校に学ぶ最新教育論
これからは「自分の頭で考えて行動できる子ども」が一番強い!
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新型コロナウイルスの感染防止を理由にはじまった臨時休校。新学期から再開した学校もありますが、大半はまだ登校できない状況です。こんなとき、親は子に何ができるのでしょうか?親自身も在宅ワークにより家で過ごすことが多くなり、否が応でも子どもの行動が目に入り、ついつい「勉強しろ!」と言いたくなってしまうところですが、それは避けたほうがいいようです。
“尾木ママ”こと尾木直樹さんは言います。
「教育や親の過干渉が子どもの考える力や判断力を奪っている」と。
国際経営開発研究所(IMD)が発表した、主要63か国・地域の「世界競争力ランキング2019」では、日本は順位を5つ下げ、30位に急落。東アジアの中でもシンガポールや中国、台湾、タイ、韓国の後塵を拝し、もはや日本型教育では、国際社会で通用しないことは明らかです。さらに近い将来、現在ある職業の大部分がAIに取って代わられることが予測されます。
これからの「生きる力」を養うためには、どうしたらいいのか?
「もっと子ども本人に任せればいい」
そう口を揃えて言うのは、本書の著者である「校則なくした中学校」の前校長・西郷孝彦さん、「名門男子中高一貫校」の理事長・吉原毅さん、教育評論家の尾木直樹さんです。教育の最前線で活躍する3人が、意外と気づきにくい「子どもが生まれ持つ本来の特性」を解きながら、才能を伸ばしていく方法について語り合いました。
「子どもの中には無限の可能性があります。環境さえ整えてあげれば、自分自身で芽を出し、花を咲かせようと伸びていきます。自由を与えれば、自分で思考を深めます。
教員が上から押しつけるような指導をする必要はありません。人生に失敗はつきものだと思って、決して干渉せずに、その子のことを優しく見守ってあげてください。そうすればきっと、その子は自分の中の可能性に気づきます」(西郷)
「管理教育の行き着く先は、“自分でものを考えない”ばかりか、“自分に自信が持てない”人間の量産です。企業の戦力になる、ならないという以前に、殺傷事件のような悲惨な事件にもつながってしまう。子どもたちから、自分で考える力を奪ってはいけません。彼らから、自由を奪ってはならないのです」(吉原)
「困ったら子どもに聞く。子どもに頼る。これは学校だけでなく、家庭の中でもそうだと思います。自分たちより生きている時間が短いからといって、子どもの力を軽くみてはいけません」(尾木)
これからの家庭、学校、日本社会が変わる目からウロコの最新教育論!
AI、大学入試改革、インクルーシブ教育、非認知能力、アクティブ・ラーニングなど、押さえておくべき用語解説つき。
子育てに迷っている人に、ぜひ読んでほしい1冊です!
〈目次〉
<はじめに> 校則も定期テストもない公立中学校を訪れて……………尾木直樹
「学校にいるほうが楽しい」/雨の日の校内放送/インクルーシブ教育/日本の教育の現状
第一章 “みんなが主役”の学校づくり……………尾木直樹×西郷孝彦×吉原 毅
管理教育は子どもと社会を蝕んでいく……………吉原 毅
第二章 学校の“いま”、家庭の“いま”……………尾木直樹×西郷孝彦×吉原 毅
「勉強しろ!」は教育虐待……………西郷孝彦
第三章 可能性が広がる学校の“ミライ”……………尾木直樹×西郷孝彦×吉原 毅
たった5%の変化で、学校も地域も変わる……………保坂展人
第四章 親の“不安”、その先の“希望”
親の声・子どもの気持ち――イベントアンケートからわかったこと
研究発表レポート:非認知能力を中学校教育に生かす試み……………西郷孝彦
知っておきたいイマドキ教育用語集(50音順)
<おわりに> みんな違っていい……………西郷孝彦
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