マスダール、トタル、アベンゴアが世界最大の集光型太陽光発電所「シャムズ1」を稼働
配信日時: 2013-03-19 17:28:00
100MWの太陽熱発電所「シャムズ1」の稼働は中東での再生可能エネルギーの発展・導入の重要な節目
(アラブ首長国連邦アブダビ)- (ビジネスワイヤ) -- マスダールとそのパートナー企業は本日、運用中のものとして世界最大の集光型太陽光発電所(CSP)「シャムズ1」を稼働しました。アブダビの再生可能エネルギー企業マスダールは、フランスのエネルギー企業トタルおよびスペインのエネルギーインフラストラクチャー企業アベンゴアと提携しました。この100MWの太陽熱発電プロジェクトは、アラブ首長国連邦の数千世帯に電力を供給し、炭素酸化物の排出量を年間約17万5000トン削減することになります。6億米ドルのこのプロジェクトは建設に3年を要しました。
マスダールの最高経営責任者(CEO)であるスルタン・アフメド・アル・ジャベル博士は次のように述べています。「シャムズ1の稼働開始は、中東における再生可能エネルギーにとって大きな前進です。中東は、世界の他の地域と同様に、増大するエネルギー需要に対応しながらカーボン・フットプリントを削減するという課題に直面しています。シャムズ1は、大規模な再生可能エネルギー発電が現実的なコストで安全かつ持続可能な電力を供給できることを証明することになるという意味で、重大な節目となります。」
シャムズ1は、UAE西部のアブダビ首長国内にあり、マスダール(60%)、トタル(20%)、アベンゴア・ソーラー(20%)による合弁企業であるシャムズ・パワー・カンパニーが設計・開発しました。シャムズ1の稼働により、マスダールの再生可能エネルギー発電容量は、ペルシャ湾岸地域の再生可能エネルギー発電容量の68%近く、世界に設置されているCSPの発電容量の10%近くを占めることになります。
アル・ジャベル博士は次のように述べています。「アブダビは、国内外の新エネルギー業界への投資・育成支援を行っています。マスダールを通じて、世界へのエネルギー供給においてUAEの担う役割が新しい意味を帯びることになります。われわれは貴重な炭化水素の輸出から先進的な再生可能エネルギーシステムまで、多様なエネルギー源をバランス良く配分して経済の多様化に取り組み、より持続可能性の高い未来に向けて邁進しています。今日、UAEはOPEC加盟国の中で唯一、国際市場に炭化水素と再生可能エネルギーの両方を供給する国です。」
シャムズ1は、企業間の協力によって、増大する世界のエネルギー需要への対応の一助となる大規模なクリーンエネルギーのソリューションが実現する一例です。
トタルのクリストフ・ドマルジェリ会長兼最高経営責任者(CEO)は次のように述べています。「アブダビの長期的なパートナーとして、当社はとりわけ、シャムズ1の建設という野心的なプロジェクトに参加できたことを誇りに思います。このプロジェクトは、この地域における太陽光発電の発電能力に変革をもたらそうとする取り組みにおける重要な一歩です。当社とアブダビは、再生可能エネルギーは化石燃料と並んで前途有望であるという共通のビジョンをもっています。今日、世界の太陽光発電業界をリードする企業として、エネルギー源の多様化に取り組む首長国と歩みをともにすることをうれしく思います。」
占有面積2.5 km²(サッカー場285個分に相当)のシャムズ1は、UAEの2万世帯に電力を供給します。また、太陽光発電は需要ピーク時に行われるため、コストが高く年間の大半は休止状態となる「ピーク時供給」用発電機が不要になります。
アベンゴア・ソーラーのサンチアゴ・シージ最高経営責任者(CEO)は次のように述べています。「中東は、世界全体の潜在的な再生可能エネルギー発電能力の半分近くを占めています。太陽光エネルギーが豊富にあることは、エネルギーの安全保障と気候変動に対処できる持続可能でクリーンなエネルギー源を取り入れるチャンスです。この地域ではシャムズ1のようなプロジェクトをさらに増やす必要があり、当社は今後もエネルギーの未来に向けて限界を押し広げる取り組みに参加することを楽しみにしています。」
シャムズ1では、最新式のパラボラトラフ技術を採用し、768基のパラボラトラフ追尾式集熱器に25万8000個以上の鏡が取り付けられています。伝導油を循環させた管に直射日光による熱を集中させ、生成された蒸気がタービンを駆動して電力を生み出します。加えて、昇圧器を使用してタービンに入る蒸気を加熱し、発電サイクルの効率を大幅に向上させています。またこのプロジェクトには、水の消費を大幅に削減する乾式冷却システムも装備され、アブダビ西部の乾燥した砂漠地帯では大きな利点となっています。
*配信元:ME NewsWire
本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。
連絡先
Masdar
Omar Zaafrani, +971-2- 653-3333
ozaafrani@masdar.ae
or
Total
Florent Segura, +336-1705-6128
florent.segura@total.com
or
Abengoa
Communications Department
Patricia Malo de Molina Meléndez, +34-95493-71 11
communication@abengoa.com
or
Investor Relations
Bárbara Zubiría Furest, +34-954 937-111
ir@abengoa.com
プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ
スポンサードリンク
「Masdar」のプレスリリース
- マスダール、アフリカ最大の太陽光発電所を開設04/23 20:26
- マスダール、再生可能エネルギーによる淡水化プログラムを開始01/21 14:52
- マスダールがモーリタニアに15MWの太陽光発電所を建設へ10/25 17:35
- 「Masdar」のプレスリリースをもっと読む
スポンサードリンク
最新のプレスリリース
- アリアナ・グランデ、「サンタ・テル・ミー」発売10周年記念のアナログ盤 12月20日(金)発売!12/20 21:45
- 【宮崎県延岡市】「(仮称)延岡市アーバンスポーツパーク」のネーミングライツパートナーを募集します!12/20 19:45
- 株式会社シンコーホールディングス TOKYO PRO Market上場申請に関するお知らせ12/20 19:45
- 「SURFPOINT」IPアドレスから判定するBtoBデータ(企業・組織に関する情報)を大幅強化!12/20 19:45
- 【無料】クリスマスの夜を盛り上げる!幻想的なフォトスポット満載の「キラキラエイトナイト2024」開催中12/20 19:45
- 最新のプレスリリースをもっと見る