京都橘大学文学部歴史遺産学科考古学コースと京都市考古資料館の合同企画展「焼き物からよむ平安時代 -- 発掘でみえてきた食器・酒造り・饗宴 -- 」を開催

プレスリリース発表元企業:京都橘大学

配信日時: 2019-11-07 20:05:05



京都橘大学(文学部歴史遺産学科考古学コース)は、京都市、京都市考古資料館、公益財団法人京都市埋蔵文化財研究所と主催で、合同企画展「焼き物からよむ平安時代―発掘でみえてきた食器・酒造り・饗宴―」 を、京都市考古資料館(京都市上京区)にて、2019年12月10日(火)~2020年1月19日(日)までの期間で開催いたします。本合同企画展は、「平成31年度文化庁地域の博物館を中核としたクラスター形成事業」による地域の人材育成を図る事業として、文化庁の補助金により実施するものです。





 京都や京文化を知るうえで、平安時代はその出発点と言うべき特別な時代です。平安時代の面影は京都にのこされていますが、地中にうまっている焼き物のカケラは、平安時代の歴史や文化を理解するうえで、多くのことを教えてくれます。発掘調査で必ずと言ってよいほど出土する土器片は、考古学の研究をするうえで欠かすことのできない資料です。
 近年、土器や陶器の研究が大きく進み、平安時代の日常生活や文化について新しいことが分かりつつあります。この展示では、平安時代の陶芸、窯業技術や焼き物の特徴について紹介します。平安京を中心とした当時の人々の食卓風景、平安時代の日常生活や貴族たちが興じた饗宴、それらを包み込む時代の特徴をぜひご覧ください。

 本学学生と教員は、昨年末より本展示会の企画を立案し、本年度前期の歴史遺産学演習・歴史遺産学実習において展示会準備のための基礎学習、展示品の選定や資料調査、解説パネル文章の作成などをおこなってきました。学生ならではの感性を活かし、平安時代の土器を知らない方でもわかりやすくなるよう、展示の工夫をしています。

■企画展概要
【展示名称】 「焼き物からよむ平安時代―発掘でみえてきた食器・酒造り・饗宴―」
【展示期間】
 2019年12月10日(火)~2020年1月19日(日)
 月曜日休館(祝日または振替休日の場合は翌日火曜日が休館日)
【開催場所】
 京都市考古資料館(京都市上京区今出川大宮東入ル元伊佐町265-1)1階特別展示室
【開催時間】 9:00~17:00(入館は16:30まで)
※展示解説は展示日の日曜日(12/15・22、1/5・12・19)の14:00~15:00に実施(予約不要)
【観覧料】 無料
【展示内容】
・I部「平安京の暮らしを支えた各地の窯―平安時代の窯業」
 京都市埋蔵文化財研究所や大阪大学の調査した焼き物の窯跡の発掘調査風景を写真パネルなどで紹介
 平安京のまわりで作られ、当時の都の暮らしを支えた焼き物(約50点)とともに、最新の調査結果を展示
・II部「饗宴の器、日常の器―焼き物から平安時代を読み解く」
 平安時代前期の暮らしや貴族たちが興じた饗宴について出土土器(約100点)で紹介
 平安時代に研究が進んできた酒造りに関する容器や酒器(約10点)なども紹介
・I部、II部で展示する研究成果を基礎として、貴族の饗宴風景もイラストで復元
【主 催】
 京都橘大学文学部歴史遺産学科考古学コース
 京都市
 京都市考古資料館
 公益財団法人京都市埋蔵文化財研究所
【共 催】 京都歴史文化施設クラスター実行委員会
【後 援】 歴史街道推進協議会

※合同企画展関連行事
 合同企画展関連行事として、本学の学生・教員により、以下の概要でミニ講演会を開催します。
【開催日】 2019年12月21日(土)14:00~15:30
【場 所】 京都市考古資料館3階 旧貴賓室
【内 容】
・本学文学部歴史遺産学科考古学コース有志の学生による「平安時代の焼き物の魅力ー展示の見どころと研究の成果」
・本学文学部准教授 中久保 辰夫による「考古学からみた日本古代の饗宴」
【定 員】 80名(先着順、予約不要)

▼本件に関する問い合わせ先
京都橘大学企画広報課
住所:〒607-8175 京都市山科区大宅山田町34
TEL:075-574-4112
FAX:075-574-4151


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