第13回LMF(低分子化フコイダン)研究会を国立がん研究センターで開催
配信日時: 2019-10-18 11:00:00
酵素消化低分子化フコイダン(以下:LMF)のがん治療への臨床応用、統合医療を実践するLMF研究会(事務局所在地:東京都新宿区、代表世話人:医学博士 川口 光彦)は、第13回LMF研究会を国立がん研究センターにて2019年9月8日(日)に開催しました。本研究会は、全国の医師が集まり、臨床症例を共有・検討・研究し、臨床的エビデンスとして構築。これまで西日本を中心に12回開催しており、今回初の東京開催となりました。
◆マイクロRNAを調べることでステージ1のがんでも発見が可能
~特別講演「未病社会の実現に挑む がん早期発見から新規治療開発の最前線」落谷 孝広先生~
◆最新RAP食を守れば、LDL・TGが高値でも恐れる必要はない
~基調講演「食品が切り開くがんや動脈硬化の未来」真島 康雄先生~
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/196371/LL_img_196371_1.png
会場の様子1
◆基調講演「食品が切り開くがんや動脈硬化の未来」
まず、LMF研究会の当番世話人である、真島消化器クリニック院長の真島先生が、最新RAP食(※1)の臨床データを発表しました。そして、「M-line(※2)という発想によれば、重要なのは摂取する脂質の量のトータルであり、食物一つ一つの摂取が問題なのではない。M-line未満に収まるならば、脂質高含有食品である食品も全て“OK”で、最新RAP食を守れば、LDL(悪玉コレステロール)・TG(中性脂肪)が高値でも恐れる必要はなく「動脈硬化:プラーク」は短期間で消えていきます。」とお話されました。
※1 RAP食:真島先生が提唱する、動脈プラーク(血管内壁の脂肪の塊かたまり)退縮のための食事療法
※2 M-lineは、マクロファージという細胞のプラーク貪食能力のおかげで、プラーク堆積が進行しないと考えられる1日における脂質摂取量の最大値(1日約25g~35g)のことで、フコイダンはマクロファージを活性化させる働きがある。
[真島消化器クリニック院長 真島 康雄先生]
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/196371/img_196371_2.png
真島 康雄先生
◆特別講演「未病社会の実現に挑む がん早期発見から新規治療開発の最前線」
次に、分子細胞治療研究の第一人者である、東京医科大学の落谷 孝広先生が、下記のようにお話されました。
これまでに、特定のマイクロRNAをがん細胞に注入すると細胞が正常化したり、逆にがん細胞が特定のマイクロRNAの機能を下げることで悪性度を増していることなどが明らかになっています。
このマイクロRNAは、細胞内だけでなく血中にも存在し、血中のマイクロRNAの種類を調べることで、「がんであるかどうか」「何のがんであるか」「がんが転移しているかどうか」が解ります。血中のマイクロRNAによるがんの早期発見に可能性を見出し「一滴の血液でがんが診断できる」プロジェクトを2014年に開始しました。
国立がんセンター研究所のバイオバンクに保存してある6万検体の血液を解析し、健康な方、良性疾患を持つ方、がん患者の方など、それぞれのマイクロRNA2,600種類すべてについて調べあげ、ステージ1でもがんを早期発見可能なマイクロRNAを13種類のがん全てについて同定し、今年の3月にプロジェクトを終了いたしました。
しかし、がんはいくら早く見つけてもがん。やはり何らかの生物検査と治療が必要です。そうではなく、もっと前の状態(未病)、つまり、がんの一歩前で見つけ出して、いわゆる食や運動で手当をすることが必要です。我々の身体は、体内のマイクロRNAのバランスの変化が病気に繋がることが分かりました。これを食生活で改善していくことが必要なのです。例えば、本研究会が注目しているフコイダンの成分中にも、我々の体の乱れたマイクロRNAを正常に戻す働きがあるかもしれません。
「マイクロRNAで未病を発見して、がんになる前に食生活で健康を改善していく」。そのためには「どのマイクロRNAを正常に戻すのか」「どの食品中成分が良いのか」ということを国民に提供していく新しい未来の医療が、食によって実現していくことを願います。
[東京医科大学医学総合研究所 分子細胞治療研究部門 教授
国立がん研究センター研究所 客員研究員 落谷 孝広先生]
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/196371/img_196371_3.png
落谷 孝広先生
◆LMF服用によるがん症例報告
代表世話人である医学博士 川口 光彦先生を始め、堀田 由浩先生、天願 勇先生より、40代から70代の患者さんの症例が発表されました。
1) 川口 光彦先生 川口メディカルクリニック 院長
・40代 201X年 2度目の乳がん再発 肺転移症例
・60代 胃がんステージ4、肝リンパ節転移症例
・70代 200X年に肝細胞癌で開腹手術。その後、同部位に転移症例
2) 堀田 由浩先生 希望クリニック 院長
・50代 左乳がん症例
3) 天願 勇先生 クリニックぎのわん 院長
・70代 膵頭部がん症例
そして、各プログラムの最後、川口先生が、下記のように締めくくられました。
「フコイダンの症例は未だ少ない状態です。この症例を多く増やすことで、多くの方にフコイダンについて正しい知識を持ってもらい、健康寿命を長生きしていけるように、今後も努めていきます。」
~その他プログラム~
◆歯科分野におけるLMF(クリーム)臨床応用
「口腔医療とフコイダン~臨床例を中心に~」螺良 修一先生(螺良歯科医院 副院長)
「オーラルヘルスケアに役立つフコイダンの特性」岡 俊哉先生(日本歯科大学新潟生命歯学部生物学教室 准教授)
◆九州大学 LMF基礎研究最新報告
照屋 輝一郎先生(九州大学大学院 農学研究院 生命機能科学部門 細胞制御工学分野 助教)
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/196371/img_196371_4.png
会場の様子2
LMF研究会は、今後も低分子化フコイダンの臨床研究に努めてまいります。
■第13回LMF研究会 開催概要
1. 開催日時: 2019年9月8日(日) 9:00~13:00
2. 会場 : 国立がん研究センター 築地キャンパス 新研究棟1F 大会議室
3. 所在地 : 東京都中央区築地5-1-1
4. 詳細URL : https://lmf-assoc.jp/schedule/
■LMF研究会について
2011年8月 低分子化フコイダンを取り入れた統合医療を実践している医師が集まり創設。過去12回西日本を中心に研究会を開催。
<主な会員>
特別顧問 :堂福 隆一(NPO法人統合医療と健康を考える会 特別顧問 医学博士)
顧問 :渡邊 昌(公益社団法人 生命科学振興会 理事)、
代表世話人:川口 光彦(医療法人川口内科川口メディカルクリニック)
<主な学会発表>
2015年10月 第74回日本癌学会学術総会(名古屋)
2018年7月 The International Association for Dental Research(ロンドン、イギリス) 等
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プレスリリース提供元:@Press
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