日本初放送記念!「ドラマ『バビロン・ベルリン』プレミア上映会」オフィシャルレポート

プレスリリース発表元企業:ワールド・ハイビジョン・チャンネル株式会社

配信日時: 2019-09-24 15:00:00

全国無料放送のBS12トゥエルビ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:森内譲)は日本初放送のドイツ制作連続テレビドラマ「バビロン・ベルリン」(BABYLON BERLIN)の放送に先立ち、9月20日(金)都内にて第1話のプレミア上映会およびトークイベントを開催いたしましたので、その模様をお伝えします。

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1.番組概要
ドイツのテレビ史上、最大の制作規模で挑んだ連続ドラマ。
1929年、ワイマール共和国時代のドイツ。ケルンからベルリンに赴任してきたゲレオン・ラート警部はヴォルター上級警部と共に地下シンジケートのポルノ犯罪を捜査している。貧しい一家を支えるため警視庁の記録係として働くシャルロッテ・リッターは刑事に憧れている。戦争によるPTSDに苦しみ薬物に頼るゲレオン。昼は記録係、夜は別の顔を持つシャルロッテ。時代の波に呑まれながらも懸命に生きる2人は、次第に革命と金塊が絡む巨大な陰謀に巻き込まれていく。
製作費はヨーロッパ最大級の約4,000万ユーロ。2017年10月にドイツSKY1で放送されると、その圧倒的なビジュアルと時代に迫る鋭い分析が熱狂的に支持され、ドイツ国内アワードを席巻。海外でも評価が高く、新シリーズが近々公開予定。
■原作:フォルカー・クッチャー
■監督・脚本:トム・ティクヴァ、アヒム・フォン・ボリース、ヘンドリック・ハンドレーグテン
■出演:フォルカー・ブルッフ、リヴ・リサ・フリース、ペーター・クルト ほか
■制作:XFilme Creative Pool、ARD Degato、SKY、BetaFilm
■画像クレジット:(c) X Filme Creative Pool Entertainment GmbH / DegetoFilm GmbH / Beta Film GmbH / Sky Deutschland GmbH 2017 Fotograf: Frederic Batier
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2.放送スケジュール
■初回放送:2019年10月4日(金)よる7時~
※毎週金曜「金曜キラー通り」にて2話ずつ放送(全16話、シーズン1,2)
■番組HP:https://www.twellv.co.jp/program/drama/babylon/

3.オフィシャルレポート
9月20日にゲーテ・インスティトゥート東京ホール(ドイツ文化会館)で「BS12 日本初放送記念『バビロン・ベルリン』プレミア上映会・トークイベント」が開催され、『ベルリンは晴れているか』(筑摩書房・2019年本屋大賞第3位、第160回直木賞候補など)で知られる小説家の深緑野分氏と映画評論家で共同通信編集委員の立花珠樹氏がアフタートークを行った。

舞台は1929年。未だ消えぬ戦争の傷、華やかなナイトクラブ、懸命に生きる貧しい少女、東から忍び寄る革命の風。ドイツの首都ベルリンに赴任した刑事ゲレオンは、見せかけの繁栄と犯罪が横行する街で何を見たのか!?ナチス台頭前のワイマール共和国を圧倒的なビジュアルで描き、各国の賞を総なめした話題作だ。

大きなスクリーンで作品を鑑賞した立花氏は「スクリーンで観ることによって、なおさら作品の素晴らしさとクオリティの高さを感じました。映像テクニックも巧みだし、お金もかなりかかっている」と映画並みの大作感を強調。この日は第1話のみの上映となったが「第1話には主要人物が全員出ているし、2話になると伏線もわかってどんどん面白くなってくる。2話を観て改めて1話を観直すと新たな発見もある。第1話放送の際は録画することをお勧めします」とアドバイスした。
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深緑氏は、ソ連のレジスタンスが乗っ取った列車がドイツ側に止められるシーンを挙げて「国防軍の制服を着た凄く偉そうな少将がやって来て書類にサインをするのに、国境警備側はフルネームで描くように書類を突き返す。その描写はまさにドイツ人の気質を表している。書類に関するドイツ人の真面目さがわかって笑ってしまいました」と指摘。酒場で踊る場面についても「ドイツにはビール酒場が沢山あって、昼間からお酒を飲んでいる人も多いです。実際に酔っぱらって踊る人は多いし、机の上に乗って騒いで店主に怒られるという場面を目撃したこともあります。ドイツ人は真面目な一方で、爆発するようなエネルギーを持っている人が多い」とリアルな描写に太鼓判を押していた。

メインディレクターとして、映画『ラン・ローラ・ラン』『パフュームある人殺しの物語』などで知られる映画監督トム・ティクヴァも参加している。『パフュームある人殺しの物語』がお気に入りという深緑氏は「カメラマンやアートディレクターが『パフュームある人殺しの物語』のチームということもあり、共通点を感じました。だからこそのクオリティと魅力的な猥雑さがあるんだと納得したし、美術も凝っている。生々しい感じも上手い」とその手腕に唸っていた。
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また深緑氏は、首都ベルリンに惹かれる理由について「ベルリンにしかない磁力があって、街自体もガランとしているように見えるのに、近づくと熱を感じる」と明かし「街の建物一つとっても、4つの時代が同時に混在している印象。複雑な歴史を抱えて生きている人々の姿にも惹かれます。ベルリンは調べるだけでも楽しい」とゾッコンだった。

最後に立花氏は「映像のレベル、ストーリー構成、俳優の質、語弊があるかもしれないけれどテレビドラマとして放送されるだけなのがもったいない。テレビドラマのイメージを優に超えていました」と完成度の高さをアピール。深緑氏も「とにかく完成度が高い。時代考証なども含めて丁寧に作られているので、1話2話3話とテレビ放送で楽しんで観てほしい」と人気に火がつくことを期待していた。

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