シンポジウム「日本におけるハームリダクションを考える」 開催のご案内
配信日時: 2019-07-18 09:33:46
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薬物を使用する行為や自身に危険をもたらす行動習慣、ある特定の職業や性的指向や性的アイデンティティ、それら行為や職業が非合法である場合、そして社会に根付く偏見や差別は、行動を変えることが出来ない、または変えることを望まない人々を社会から疎外し、時にその人たちの人権を侵害します。
ハームリダクションとは、健康上好ましくない、あるいは自身に危険をもたらす行動習慣を持っている人がそうした行動をただちにやめることができない場合、その行動に伴う「健康、社会、経済上の危険・害をできる限り減らす」ことを目的としてとられる、公衆衛生上の実践や政策を意味します。
欧州で生まれたハームリダクションは、世界各地に拡がりを見せ、現在80を越える国で薬物依存症対策や公衆衛生施策として取り入れられています。
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ハームリダクションは、ある行動習慣についての是非を問うのではなく、その行動習慣や行動についての選択を尊重すること、その人の健康に害を及ぼす習慣や危険な行為を止めさせることに主体をおかず、その行為で生じる危険・害を減らすようにしていくこと。
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エイズ/HIVが猛威をふるっていた1980年代後半のフランス、世界の医療団(Médecins du Monde:MdM)は当時違法であった注射針を交換するプログラムを立ち上げました。MdM最初のハームリダクションの取り組みです。以降、注射針・注射器交換プログラムの運営、セックスワーカー向けの予防的サービスと教育プログラムを行うモバイルクリニックの導入と運営、フランス全土での薬物解析サービス用のネットワークの構築など、30年以上にわたって活動を続けています。その活動はフランスにとどまることなく、アフリカ、ヨーロッパ、アジア、南アメリカの世界各地で、実用的なアプローチによる活動を行ってきました。
彼らのアイデンティティやライフスタイルを否定するのではなく、健康を取り戻すためのニーズに即した解決方法を共に模索し、治療、医療ケア、心理的なサポート、予防医療サービスを提供すること。それらすべてにおいて、前提になるのは是非を問うことのないノン・ジャッジメントの姿勢、その人の意志や選択、アイデンティティを尊重します。
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ハームリダクションは現在、WHO(世界保健機構)をはじめ広く公衆衛生のアプローチのひとつとして認知されています。特にHIV/エイズ、ウィルス性肝炎などの感染症対策では大きな役割を果たしているにもかかわらず、依然としてハームリダクションという考え方に基づいたサービスを受けることが出来る人は限られています。また、ここ数年、世界各地でハームリダクションを部分的あるいは全体的に否定する政策が政治の表舞台に再び出始めたことで、特定の行為やアイデンティティに対する法的取り締まりが強化される動きもあります。ハームリダクションを取り巻く環境は日々変化しています。
一方、日本ではどうでしょうか。ハームリダクションというコンセプトの認知度、その実践の浸透度、世界と比べいずれも大きな開きがあるというのが現状です。
ハームリダクションとは何か。
日本でハームリダクションを導入するとすれば、どのような実践がなしえるのだろうか。
公衆衛生上の実践や政策としての実現を目指す前に、このコンセプトから学び、日々の支援や社会に活かすには?
依存症や危険とされる行動習慣をやめられない・やめない人、性的マイノリティやある特定の職業から偏見に晒される人々、安定した安心できる住まいを失った人…
ハームリダクションが社会から疎外されやすい人々へのもうひとつの選択肢になりえる可能性はないだろうか。
世界各地でハームリダクションを実践してきたMdMフランスの実践家、日本における専門家・実践家とともに、「日本におけるハームリダクションを考える」場を企画しました。みなさまのご参加をお待ちしています。
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シンポジウム「日本におけるハームリダクションを考える」
日 時:2019年9月8日(日)
13時00分-17時30分(12時45分開場)
場 所:聖心女子大学4号館/
聖心グローバルプラザ3F ブリット記念ホール
東京都渋谷区広尾4-2-24
東京メトロ日比谷線広尾駅4番出口から徒歩1分
参加費:お一人につき2,000円以上
*参加費は寄付金控除の対象になります。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.mdm.or.jp/donations/deduction
お申込:参加を希望される方は、こちらよりご登録ください。
https://www.mdm.or.jp/news/15513/
*定員に達し次第、締め切らせていただきます。
主 催:認定NPO法人 世界の医療団
(特定非営利活動法人 メドゥサン・デュ・モンド ジャポン)
【 プログラム 】
*日英同時通訳付き
*司会 世界の医療団ハウジングファースト東京プロジェクト
コーディネーター 武石 晶子
12:45-13:00 開場
13:00-13:10 「なぜ今ハームリダクションなのか?」
世界の医療団日本事務局長 畔柳 奈緒
第1部 「ハームリダクションとは何か?」
13:10-14:00 エルンスト・ウィッセ 氏
世界の医療団フランス ハームリダクション・
アドバイザー
14:00-14:50 松本 俊彦 氏
精神科医
国立研究開発法人 国立精神・
神経医療研究センター
精神保健研究所 薬物依存研究部 部長
病院 薬物依存症センター センター長
14:50-15:10 休憩
第2部 「ハームリダクションとハウジングファースト」
15:10-15:30 熊倉 陽介 氏
精神科医、
東京大学精神保健学分野・ことぶき共同診療所
15:30-15:50 西岡 誠 氏
内科医、ゆうりんクリニック院長
15:50-16:20 「住まいを得た当事者との対話から」(仮)
森川 すいめい 氏
精神科医、
ハウジングファースト東京プロジェクト
代表医師
岩本 雄次 氏
精神保健福祉士、
ゆうりんクリニック ソーシャルワーカー
第3部 パネルディスカッション
「日本におけるハームリダクションを考える」
16:20-17:25
ファシリテーター 望月 優大 氏(ライター)、熊倉 陽介 氏
パネリスト 松本 俊彦 氏、エルンスト・ウィッセ 氏
17:25-17:30 閉会
*プログラム/ スピーカーは変更になる可能性がございます。
予めご了承ください。
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イベント詳細・お申し込みはこちらから:
https://www.mdm.or.jp/news/15513/
本件に関するお問合わせ先
認定NPO法人 世界の医療団
(特定非営利活動法人 メドゥサン・デュ・モンド ジャポン)
Tel:03-3585-6436
Email:communications@mdm.or.jp
関連リンク
シンポジウム「日本におけるハームリダクションを考える」 2019年9月8日(日)
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