『認知症と言葉』研究会のお知らせ ーよりよい認知症コケーションのために分野を超えて話し合えることー

プレスリリース発表元企業:九州大学言語文化研究院

配信日時: 2019-07-17 10:00:00


 制度的会話・医療談話と社会活用研究(RMIH)では、応用言語学や社会言語学の知見をといかに実社会へ生かしていけるのかを考える会です。今回は、福祉分野と考えられがちな認知症について、医学・情報科学・ICTなどの専門家を招いて、越境的に話し合う予定です。本研究会においては特に『認知症と言葉』というテーマから広く国内外の有識者を招き、認知症という病と言葉との関係について広く検討するとともに、さらには認知症の患者や介護者を実際にサポートするICTやオンライン、データベース構築の取り組みについて国際適応という視点からも論じていきます。

<発表テーマ例>
 〇認知症コミュニケーションと言葉の特徴や介護のキーポイント
 〇認知症のお年寄りの生活の質を上げるためのスマホなどのICTサイト開発
 
それにより研究の元となる各患者のコミュニティを貢献し、地域ぐるみのよりよい枠組み作りを考えていきます。
 

 
 

日時:令和元年 8月10日(土)

場所:〒101-8439 東京都千代田区一ツ橋 2-1-2

   一橋大学 一橋講堂  学術総合センター内2F 中会議場1, 2

   http://www.hit-u.ac.jp/hall/accessjp.html


参加費:無料

研究会URL: https://124175083351781904.weebly.com/


___研究会プログラム____________________________

*当日は日英/英日通訳が帯同します。


<午後>研究会 (13:15-17:00)

13:15-13:50

●佐藤(佐久間)りか (認定NPO法人健康と病いの語りディペックス・ジャパン)

「質的データアーカイブとしての認知症の語りデータベース”のご紹介」


13:50-14:25

●Prof.Maarja Siiner (オーフス大学、デンマーク)

  ” Artistic vs media representations of a mysterious disease: Insights from analysis of dementia discourses in media and dementia literature. “

「認知症―この謎の病-;文学作品とメディアにおける認知症談話のイメージ表現」


14:25-15:00

●船山道隆 (足利赤十字病院神経精神科部長 日本高次脳機能障害学会幹事)

「原発性進行性失語について」


15:00-15:35

●荒牧英治 (奈良先端科学技術大学)

「自然言語処理による初期認知症の発見」


15:35-16:10

●Prof. K.Grego (University of Milano) Age.Vol.A. Project in Italy

  ” Linguistic resources to Improve Communication between the Aging, Caregiver and Institution.”

「老齢者・介護者・組織間コミュニケーションを改善する言語的手がかりについて」


16:10-17:00

●Dr. Leela Koran (University of Malaya)

Dr. Tony Young (Newcastle University)

"DemTalk - the web-based tool to improve dementia communication and its adaptation for culturally and linguistically diverse populations"

「認知症コミュニケーションを改善するウェブツール「DemTalk」と多文化多言語環境に対する導入の試みについて」


<パネルディスカッション (17:00-17:30)>

17:00-17:30

・今日の多言語化はいかに医療におけるコミュニケーションに影響を及ぼすのか。問題

および解決法とは。

・健康医療・認知症分野における横断的研究はどのようなメリットやデメリットがあるのか。

・認知症談話研究の社会的活用と基礎研究とその基礎的研究はいかに双方に利益となりえるのか。

・量的研究におけるアプローチの進化(主にインフォ―マティック)によってどのように

影響を受け得るのか。

・現場・研究・個々人への適応・社会的提言などのバランスをいかに取る必要があるのか。



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