マスダール、再生可能エネルギーによる淡水化プログラムを開始
配信日時: 2013-01-21 14:52:00
持続可能な淡水化技術の開発を加速させるためのパイロットプログラム
(アラブ首長国連邦アブダビ)- (ビジネスワイヤ) -- マスダールは本日、再生可能エネルギー源による電力供給が適した先進的なエネルギー効率の高い海水淡水化技術の試験・開発を行うパイロットプログラムを開始しました。プログラムの長期的な目標は、アラブ首長国連邦(UAE)で再生可能エネルギーを活用した淡水化プラントを実現し、2020年までに商業規模の施設を持つことです。
From Left to Right: His Excellency Abdulla Saif Al Nuaimi, Director General of the Abu Dhabi Water & Electricity Authority, Corrado Sommariva, President of the International Desalination Association, His Excellency Dr. Sultan Ahmed Al Jaber, CEO of Masdar, His Excellency Sheikh Nahyan bin Mubarak Al Nahyan, Minister of Higher Education and Scientific Research, Her Excellency Razan Al Mubarak, Secretary General of the Abu Dhabi Environment Agency, and Adnan Amin, Director-General of the International Renewable Energy Agency. (Photo: Business Wire)
アブダビの再生可能エネルギー企業マスダールの最高経営責任者(CEO)のスルタン・アーメド・アル・ジャベール博士は、次のように述べています。「世界において、特に水の生産が費用のかかるエネルギー大量消費型の処理となっている湾岸地域では、飲料水の入手は最も差し迫った問題です。」
アル・ジャベール博士は、さらに次のように述べています。「UAEは経済が成長して人口も増加しており、長期的な水のニーズに対処できる持続可能な淡水化ソリューションを見出すことが極めて重要です。淡水化技術と再生可能エネルギーを結びつけることによって、水の安全保障を向上させるためのソリューションとして太陽光エネルギーなどの豊富な資源を利用することができるようになります。」
「新エネルギーと持続可能な開発を加速させる世界のリーダーとして、マスダールはこの問題に直接取り組むために真剣な行動をとっています。このプログラムは、将来世代のための水の安全保障をもたらす実行可能な技術を見出す上で重要な最初の1歩です。」
技術パートナーや投資家と協力し、このパイロットプログラムはUAE内の3カ所で行われ、3年半にわたって実施されます。最先端のエネルギー効率の高い淡水化技術と再生可能エネルギーを組み合わせることによって、このプログラムではエネルギー消費を大幅に削減することを目指しています。このプログラムは、世界各地の大学や研究センターで開発中の有望な淡水化技術と再生可能エネルギーを利用した大規模な産業的活用とのギャップを埋めます。
国際脱塩協会(IDA)の会長のコラード・ソマリバ博士は、次のように述べています。「中東は、長期的に持続可能な水の入手と安全保障に対処しているところです。マスダールは、この地域の淡水飲料水への将来の需要に対応することができる産業規模の持続可能な淡水化技術を前進させることによって、重要な発見に向けて足を踏みだしています。研究開発と商業化との間のギャップを埋めることによって、マスダールは経済・社会・環境面での恩恵を受けながら、水の入手に対処できる技術を高める機会を提供しています。」
水資源が乏しい世界の乾燥地域の一つである湾岸地域は、世界の脱塩水の50パーセント近くを占めています。UAEでは、海水淡水化には地表水からの淡水の生産よりも約10倍以上多くのエネルギーを必要としており、その費用は300パーセント増加すると予測されています。
マスダールは、アブダビ水電力庁(ADWEA)、規制監督局(RSB)、アブダビ環境庁、アブダビ下水サービス公社(ADSSC)などアブダビの主な利害関係者と共にこのパイロットプログラムをまとめていきます。
アブダビ水電力庁(ADWEA)のアブドラ・サイフ・アル・ヌアイミ長官は、次のように述べています。「独自の取り組みと並行して、ADWEAは事業の持続可能性を向上させる取り組みに合わせて、エネルギー効率を改善した淡水化技術の開発でマスダールと協力していくことを楽しみにしています。そのような協力やこの件についてのマスダールの取り組みを強力に支援します。」
マスダールは技術開発に関する提案依頼書(RPF)を発行し、業界の企業に自社の淡水化技術をマスダールと共に試験的に実施するための共同開発の提案書を提出するよう要請します。共同事業はマスダールによる共同出資を受け、先進的なエネルギーと持続可能性に重点的に取り組む大学院レベルの研究重視の大学であるマスダール科学技術研究所から技術的な専門知識を得られる利点があります。
アル・ジャベール博士は、次のように述べています。「これは、官民の協調的な取り組みを必要とする共同の課題です。協働革新とパートナー企業との密接な協力を通じて、次世代の持続可能な淡水化技術を市場にもたらす真の機会を期待しています。」
淡水化パイロットプログラムは、中東史上最大の持続可能性に関する集まりであるアブダビ持続可能性週間に合わせて行われたイベントで初開催となる国際水サミットにおいて発表されました。2013年1月15日~17日開催のこの会議は、投資を促進し、連携を促し、有望な最先端の水に関する技術を紹介する場を企業に提供することに力を注いでいます。
マスダールについて
マスダールはアブダビの再生可能エネルギー企業として、クリーンエネルギーの技術・ソリューションの開発・商業化・導入を促進しています。当社は今日の化石燃料経済と将来のエネルギー経済をつなぐリンクの機能を果たします。アブダビ政府の戦略的投資会社ムバダラ開発会社の支援を受けているマスダールは、エネルギーの将来へ向け、首長国の長期ビジョンの実現に献身しています。
マスダールに関する詳細情報についてはwww.masdar.aeをご覧ください。
フェイスブックとツイッター:facebook.com/masdar.ae、twitter.com/masdar
*配信元:ME NewsWire
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連絡先
Masdar
Omar Zaafrani, +971-2-653-6032
press@masdar.ae
プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ
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