夏休みはトーハクでサムライ気分!「日本のよろい!」を7/17(水)から開催

プレスリリース発表元企業:東京国立博物館

配信日時: 2019-06-17 17:00:00

東京国立博物館、文化庁、日本芸術文化振興会は、夏のファミリー向け企画・親と子のギャラリーとして「日本のよろい!」を2019年7月17日(水)から開催します。日本のよろい(甲冑)は、武士の身を守る道具であると同時に、さまざまな工芸技術を結集した総合芸術品です。戦場での活躍をアピールするために、人目を引く美しさも求められ、そのデザインには武士の好みが強く表れています。
中世・近世につくられた本物のよろいと、現代につくられたよろいの製作見本などによって、複雑に見えるよろいの構造などをわかりやすくご紹介する親と子のギャラリー「日本のよろい!」と、よろいのパーツを実際に触ったり、かぶとをかぶったりできる体験型展示、日本文化体験「日本のよろい!」の2本立て。知っているようで知らない、日本のよろいがよくわかる、もっと好きになる企画です。

親と子のギャラリー 日本のよろい!
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1967


■親と子のギャラリー「日本のよろい!」
【7月17日(水)~9月23日(月・祝) 本館2階 特別2室】
現代につくられた甲冑の製作見本と、中近世に用いられた甲冑をあわせて展示し、複雑ながらも高度に発達を遂げた工芸技術をわかりやすく伝える展示です。
たとえば、500年ほど前に製作された甲冑の付近に、腰回りを防御する草摺(くさずり)の部分だけを再現した製作見本を展示します。3つの草摺は、(1)革でできた小札(こざね)と呼ばれる小さなカードのような部品を横に重ねたもの、(2)漆で塗り固めて横の列につなげたもの、(3)絹の組紐によって縦の列に綴り合せたもの、です。これらを同時に展示することによって、甲冑がさまざまな素材や技法によってつくられていることを視覚的に理解することができます。

【展示内容】
重要美術品 金小札紅糸中白威腹巻 安土桃山時代・16世紀
甲冑製作見本 平成19年(2007) 個人蔵

【よろい 鑑賞のポイント!】
ポイント1:実物ならではの大きさや質感、細やかな装飾に注目!
ポイント2:材料やつくり方、表面から見えない部分が見どころ!
ポイント3:デザインにこめられた意味を読み解こう!

【仁王胴具足】安土桃山時代・16世紀
朱塗の胴のデザインが、金剛力士像の肉体を連想させることから仁王胴具足といわれます。胴の背面には丸に反転した「心」の字を金箔で表しています。兜は糟毛(かすげ)(白髪まじりの髪)を鉢全体に植え、後ろに髻(もとどり)を結う「野郎頭形(やろうがしらなり)」といわれる変わり兜です。全体的にリアルで異様な雰囲気をもつ具足です。


■日本文化体験「日本のよろい!」
【7月17日(水)~9月1日(日) 本館1階 特別4室】
ハンズオン・コーナーでよろいを触ったり、かぶとをかぶったりできる、体験型の展示です。さらに、武士がたくさん描かれた屏風(レプリカ)を見て、よろいがどんなふうに着られていたのかを学べます。

【よろい着用体験】
よろいのレプリカを着ることができます。甲冑の重みを実際に体感してみましょう!

日時 :日本文化体験「日本のよろい!」会期中の金・土曜日および8月4日(日)
11:00~16:30(受付10:50~16:00)
※8月4日は子ども(18歳未満)のみ
場所 :日本文化体験「日本のよろい!」会場内(本館1階 特別4室)
定員 :各日22名(1人につき1回1種類のみ。着用時間:約10分)
参加費 :1,000円
(高校生を除く18歳以上70歳未満の方は、別途当日の入館料が必要)
お問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
※当日受付。事前申込はできません。
※先着順。定員に達した場合、16:00前でも受付を終了します。


■関連事業
ファミリーワークショップ「おどし体験!」
日本のよろいの中には、革や鉄でできた小さな板「小札(こざね)」を、何千枚も紐で結び合わせてつくられたものがありました。小さいパーツ同士を紐で結び合わせることを「おどし」といいます。(「緒通し」から「威」になったと言われています。)「小札」にあいた穴に色とりどりの紐を通す「おどし」のテクニックで、かっこいい飾りをつくるワークショップです。作品はお持ち帰りいただけます。

日時 :(1) 8月20日(火) 10:00~12:30
(2) 9月 7日(土) 10:00~12:30
(3) 9月 7日(土) 14:30~17:00
場所 :本館地下 みどりのライオン(教育普及スペース)
対象 :小学生~中学生およびその保護者のペア
定員 :各回10組20名
参加費 :1組3,000円
(高校生を除く18歳以上70歳未満の方は、別途当日の入館料が必要)
申込方法:当館ウェブサイト上の申込フォームでお申込みください。
申込締切:7月24日(水)必着
お問合せ:03-3822-1111(代) 教育普及室「おどし体験!」係


■「日本のよろい!」
会期・会場:・親と子のギャラリー「日本のよろい!」
7月17日(水)~9月23日(月・祝) 本館2階 特別2室
・日本文化体験「日本のよろい!」
7月17日(水)~9月1日(日) 本館1階 特別4室
開館時間 :9:30~17:00
(金曜・土曜は21:00まで、9月20日<金>・21日<土>は22:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館日 :月曜日、9月17日(火)
※8月12日(月・休)、9月16日(月・祝)、23日(月・祝)は開館
観覧料 :一般620円(520円)/大学生410円(310円)
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。
※子ども(高校生以下および満18歳未満)と一緒に来館した方(子ども1名につき同伴者2名まで)は団体料金。
※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳などをご提示ください
※特別展「三国志」(7月9日<火>~9月16日<月・祝>)は、別途観覧券が必要。ただし中学生以下は無料
※敬老の日(9月16日<月・祝>)は観覧料無料

主催 :文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会、東京国立博物館
お問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル)

東京国立博物館ウェブサイト: https://www.tnm.jp/
2019年度文化庁委託事業「日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業」


本展は、日本博主催・共催型企画となります。

<日本博とは>
文化庁及び独立行政法人日本芸術文化振興会を中心に、関係府省庁や文化施設、地方自治体、民間団体等の総力を結集した大型国家プロジェクトです。2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を契機に、「縄文から現代」までの「日本の美」を体現する美術展・舞台芸術公演・文化芸術祭等を、「日本人と自然」という総合テーマの下、四季折々・年間を通じて全国で展開します。
URL: https://www.ntj.jac.go.jp/nihonhaku/


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