【アウトメカニカ2019 現地レポート】インド最大級、自動車アフターマーケットの国際展示会「ACMA Automechanika New Delhi 2019」
配信日時: 2019-03-17 19:29:11
Fine Piece Inc. publishes the report of ACMA Automechanika New Delhi 2019 held in India.
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<Automechanika New Delhi 2019 現地レポート>
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アウトメカニカは、現在、世界の主要17都市で展開されている自動車部品と用品、サービスの世界最大の見本市で、自動車製造の鍵を握る、最新の技術トレンドや情報、部品・用品、関連機器、タイヤ、アクセサリーなどが集結する業界イベント。2月にインドで開催されたアウトメカニカ・ニューデリー2019では、20,033平方メートル のプラガティ・マイダンの会場に、515社(16カ国)の世界有数の製造メーカーとサプライヤーが出展した。
インドの自動車産業
自動車の生産においては、2016年にインドが韓国を抜いてドイツに次ぐ世界5位に浮上、自動車販売台数においては、日本の524万台(2017年時点)に対してインドが402万台と大きく販売を伸ばして世界4位となっている。
また、2015年に3.3億人程度(人口の25%)だった中間層は、2030年には8億人弱(52%)の規模まで成長し(在インド大使館インド経済資料)、2021年にはおよそ1兆ドルの市場を構成、2030年までには日本のGDPを抜き世界3位になるとPwCのレポートにおいて予想されている。
インドの自動車部品産業の2014年4月から2015年3月までの年間売上高は、23,400億インドルピー(385億米ドル)で、前年度対比の成長率は11.1%を記録している。また、インド製自動車部品は160ヵ国以上に輸出されており、2013年度の6,140億ルピー(102億ドル)から2014年度は6,850億ルピー(112億ドル)に、率にして11.4%増加し、直近6年間の年平均成長率は29%(複利計算)を記録している。
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ただ、現在のインド国内に流通する自動車部品は、輸入額150億米ドルに対して輸出額が135億米ドル相当と依然純輸入国であり、ACMA(インド自動車部品工業会)の昨年の年次総会において、運輸大臣は、モディ首相が2014年に発表した政策 ”Make in India(メイク・イン・インディア)” が最優先事項であり、業界としては輸入を縮小し、輸出拡大を図り、輸入商品の現地生産への移行を推進することを強調している。
なお、タタ・モーターズやマヒンドラ&マヒンドラなどインドカーメーカーの部品国産率はほぼ100%に近く、マルチ・スズキの一部車種においても95%以上の現地調達率と言われている。
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ACMA(インド自動車部品工業会)の見据えるアフターマーケットの今後
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アウトメカニカ・ニューデリースポンサーのACMA代表のマイダン氏は、インドにて四度目となる同展示会の開催にあたって、自動車の安全基準・排ガス対策などに対応できるよう、まず主要OEMメーカー、そして多国籍部品サプライヤーのインドでのR&Dセンター設立を推進することを目指しており、これらの研究機関に従事した研究者が現地企業に技術を広めるか、R&Dドリブンなスタートアップとして起業していくことなどを通して、サプライヤーコミュニティにおけるR&D文化の進化を図っていきたいとしている。
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また、技術革新によってもたらされるディスラプティブ(破壊的)な市場変化に対しては、インドにおいては2030年以降も内燃機関の需要が見込まれ、部品業界にとって安心要因となるとした上で、益々高まる製造品質管理の重要性に対して、「主要OEMメーカーからの要求は明確で、ティア2、ティア3の製造している部品を求められている品質まで引き上げることは、ティア1の責任であるということです。この取り組みはバリューチェーン全体を押し上げ、2020年までにインドは世界水準の部品を製造することになるでしょう」とインドの製造品質の向上を目指していることを強調した。
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インド市場における日本のプレゼンス
スズキがインド市場の50%近いシェアを持ち、2015年12月にはインド西部のグジャラート工場に570億円の追加出資を決定するなど、日本のカーメーカーが大きなプレゼンスを示す中、アウトメカニカ・ニューデリーの会場における日本部品メーカーの出展は中国などとは比較できないほど少ないのが現状であった。
日本からインド市場へ製品を供給するための選択は主に、インドでの現地生産、日本からの輸出、アセアン諸国などからの輸出の三つとなるが、中国、韓国などのアジア諸国や欧米のメーカーなどが積極的な設備投資と現地に根差したマーケティングを展開しているのに対して、どのように日本企業が市場を開拓しプレゼンスを構築することができるか、世界最後の超大国になると予想されているインド市場の動向に今後も注目したい。
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<ACMA(インド自動車部品工業会)について>
インド自動車部品工業会(The Automotive Component Manufacturers Association of India (ACMA))は、インド自動車部品業界の利益を代表する最高団体。
ACMAは700社を超える会員企業を代表する組織で、自動車部品総産出量にして法人部門の85%以上を占める。会員企業はインド国内市場において自社のオリジナル機器として部品を自動車メーカー、トップ・クラスのサプライヤー、州の運輸事業、防衛施設、鉄道、さらには買替市場に至るまでを供給してる。
<ACMA Automechanika 2019>
出展者数: 515社/16カ国・地域 (2017年実績: 552社/17カ国・地域)
来場者数: 13,267名/42カ国・地域 (2017年実績: 15,150名
※2017年開催は「Automotive Engineering Show」の数字含む。
次回のACMA アウトメカニカ・ニューデリー 開催予定
2021年2月25日(木)-28日(日)
[動画1: https://www.youtube.com/watch?v=BN5z4lqQnEk ]
https://youtu.be/BN5z4lqQnEk
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<ファインピース フォトレポート>
[動画2: https://www.youtube.com/watch?v=93uo0agb5_8 ]
https://youtu.be/93uo0agb5_8
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