滋賀県立大学が3月10日に展覧会「竹の会所の歩み」を気仙沼市で開催 -- 被災者の憩いの場としての7年半の軌跡をたどる

プレスリリース発表元企業:滋賀県立大学

配信日時: 2019-03-01 14:05:07



滋賀県立大学(滋賀県彦根市)環境科学部環境建築デザイン学科の陶器浩一教授の研究室が2011年に宮城県気仙沼市に建設した「竹の会所」は、東日本大震災被災者が自由に集い、未来を語り合うことを目的としたもの。このたび、建築許可満了に伴い解体が決まったことを受け、3月10日(日)に展覧会「竹の会所の歩み」を開催。また、3月8日(金)~18日(月)には建物実大実験、解体作業を実施する。





 竹の会所は、被災者の「未来を語り合いたくても、語り合う場所がない」という言葉をきっかけに始まったプロジェクト。「地元の竹を使って、皆が自由に集えるような会所を作れないか」という想いの下に、滋賀県立大をはじめとした全国の大学生や社会人、総勢70名が集まった。
 会所の建設にあたっては地元の漁師や農家にも協力を得て、学生らがキャンプ生活を送りながら、合計28日間をかけて完成させた。

 その後は「たけとも」(2017年度から「たけともミライ」)という被災地支援のボランティア団体によって維持管理され、地域の憩いの場となってきた。
 その取り組みはテレビや新聞、建築雑誌にも取り上げられ、平成24年度京都新聞大賞「教育社会賞」や、2014年日本建築学会作品選奨などの各賞も受賞している。
 現在「たけともミライ」のメンバーとなっている学生らは、建設当時まだ小学生だったが「竹の会所のモノとしての価値を、新しい建築・場につなげていきたい。人と建築、人と人とのつながりが深まり、豊かになっていき、『終わりの時間』が『始まりの場』となることを願っている」という想いで活動に取り組んでいる。

 そんな憩いの場「竹の会所」も、4年の仮設建築許可期間、その後の3年半の特別延長を経て、今年3月に許可期間の満了を迎え、学生たちの手によって解体することが決まった。
 ついては、3月10日(日)に展覧会「竹の会所の歩み」を開催。また、3月8日(金)~18日(月)にかけて、建物実大実験と解体作業を実施する。概要は下記の通り。

◆展覧会「竹の会所の歩み」
【日時】 3月10日(日) 11:00 ~ 15:00
【場所】 竹の会所(宮城県気仙沼市本吉町田の沢110)
【展覧会の内容】
<11:00~15:00>
・8年間の写真、活動の記録、模型などの展示
・写真家・堀田貞雄氏の写真展
<13:00予定>
・地域の方々による虎舞の演奏
【主催】 滋賀県立大学陶器浩一研究室、たけともミライ

■関連行事 建物実大実験、解体作業
【日程】3月8日(金)~18日(月)
※今回の解体作業は、会所のすべてを解体するのではなく、下図(解体作業)のように上部構造(屋根、アーチ)の解体作業になります。
※取材のお申し込みなどは、事前に下記(本件に関する問い合わせ先)までご一報をお願いいたします。

(参考)
・滋賀県立大学 環境建築デザイン学科facebook
 https://pt-br.facebook.com/uspdda/

・滋賀県立大学HP
 本学教員・学生が被災地で築いた「竹の会所」が、2014年日本建築学会作品選奨を受賞しました。(2014/04/22)
 http://www.usp.ac.jp/topics/u248/


▼本件に関する問い合わせ先
環境科学部事務室
陶器(担当教員)、山奥(事務室)
住所:滋賀県彦根市八坂町2500
TEL:0749-28-8301(環境科学部事務室)
FAX:0749-28-8477
メール:ses-hikae@office.usp.ac.jp


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