神田外語大学日本研究所が、講演会「ドイツにおける伊万里焼の収集と磁器陳列室の流行 -- 神聖ローマ帝国諸侯の事例 -- 」を開催

プレスリリース発表元企業:神田外語大学

配信日時: 2018-12-12 14:05:02



神田外語大学(千葉市美浜区/学長:宮内孝久)は、同大7号館2Fクリスタルホールにおいて12月14日(金)にドイツにおける日本の伊万里焼の存在に関する講演会を開催する。同講演会は、神聖ローマ帝国と呼ばれた地域(現ドイツ)を支配した選帝侯という身分の王侯たちが収集した日本の伊万里焼の受容について解説するもの。




 神田外語大学では、「日本文化に関する国際的および学術的な総合研究ならびに世界の日本研究者との研究協力」を目的とする「日本研究所」を設置している。この度は、本研究所が「ドイツにおける伊万里焼の収集と磁器陳列室の流行―神聖ローマ帝国諸侯の事例―」と題し、講演会を開催する。

 西洋では、16世紀より複数の宮廷で珍しい異国の品々を愛好する異国趣味が流行。17世紀後半からは日本からも漆器、磁器(伊万里焼)、ヤポンセ・ロックと呼ばれた着物や屏風などの日本製品が輸出された。伊万里焼は、17世紀中頃より18世紀中頃、約100年にわたり東インド会社等を通じて運ばれたが、特に優れた伊万里焼は王侯貴族の手に渡り、おびただしい数の磁器を宮殿の内壁に陳列するための「磁器陳列室」という室内装飾デザインが考案されることになる。やがて磁器陳列は西洋の広い地域で流行し、さらなる大規模な収集の契機となった。

 なかでも質の高い伊万里焼を収集し、見事な磁器陳列室を設けたのは、ブランデンブルク=プロイセン、ザクセン、バイエルンなど、神聖ローマ帝国の選帝侯たち。日本の磁器は質が高く、特に伊万里焼の一つである柿右衛門様式の磁器が高く評価されることとなる。のちに、かの有名なドイツのマイセンにも伊万里焼は大きな影響を与えることとなった。

 同講演会は、輸出された伊万里焼が海外でどのように鑑賞されたか、また神聖ローマ帝国諸侯の例を中心に、陳列、鑑賞、所有の政治性へと至った、ドイツにおける伊万里焼受容について紹介する。

<日本研究所主催 講演会「ドイツにおける伊万里焼の収集と磁器陳列室の流行―神聖ローマ帝国諸侯の事例―」開催概要>
【日 時】2018年12月14日(金) 14:50~16:20
【場 所】神田外語大学7号館2階 クリスタルホール
     千葉県千葉市美浜区若葉1-4-1
 ※アクセス http://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/access/
【講 師】神田外語大学 日本研究所 専任講師 櫻庭 美咲
【参加対象】神田外語大学学生、一般の方
【参加費】無料 事前申込不要

◆講師情報
櫻庭 美咲(SAKURABA MIKI)
 神田外語大学 日本研究所 専任講師
 https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000020425151/
 研究分野:美術史(特に伊万里焼の研究)

<参考>
【神田外語大学日本研究所について】
 日本研究の重要性をふまえ、1992年に設立。日本の文化や社会、歴史、思想、美術などを専門とする本学の日本人・外国人教員の多様性を活かし、各種のテーマを設定して共同研究や講演会などを行なっている。学生が日本に対する理解を深められるようにすることを目指している。
(詳細: https://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/labo/rijs/


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