GPU対応の高速度カメラ制御・動画再生・編集ソフトウェア Photron FASTCAM Viewer4をリリース

プレスリリース発表元企業:株式会社フォトロン

配信日時: 2018-12-11 10:00:00

株式会社フォトロン(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:布施 信夫)は、高速度カメラ(ハイスピードカメラ)FASTCAMシリーズの制御と動画再生・編集用のソフトウェアであるPhotron FASTCAM Viewer(略称:PFV)の新バージョンをフルスクラッチで開発しました。PFVは高速度カメラの制御だけではなく、画像処理や画像計測、ファイル変換、ファイルビューワーとして多彩な機能を備えており、オプションで高速度カメラと波形入力装置との連携も可能なソフトウェアです。4世代目となる「PFV4」ではGPUに対応し、追加された高度な画像処理機能と洗練されたGUIによって、より高いレベルでの高速撮影を実現します。

製品名 :Photron FASTCAM Viewer4
リリース日:2018年12月7日

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/172971/LL_img_172971_1.jpg
PFV4メイン画像

【製品化の背景】
民間企業の研究開発部門や大学・官公庁の研究機関等において、高速度カメラの用途は多様化し、「希薄燃焼の可視化」や「超拡大撮影」などの難易度の高い撮影が増える中、撮影や解析の作業についてはより効率化が求められています。また、高速度カメラの性能は年々進化しており、ハードウェアの性能を最大限に活かせるコントロールソフトウェアの重要度も増してきました。そこで、当社ではこのようなニーズに応えるべく、カメラ制御・動画再生・編集ソフトウェアであるPFVの新バージョンを、お客様の要望をもとにフルスクラッチで開発しました。
特に要望の多かった撮影時のピント合わせを容易にする「ピント補助機能」や、光の強弱のある撮影で効力を発揮する「HDR機能」の改良など、多数の高度な画像処理機能を実装しています。また、GPUに対応したことで、これらの画像処理をカメラのライブ画像表示中でもストレスなく行うことができます。さらに、GUIも完全リニューアルし、直観的で効率的に撮影や編集を行うことが可能です。
本ソフトウェアは当社の高速度カメラFASTCAMシリーズの最新モデルだけでなく、多くの従来モデルにも対応しており、このソフトウェアが高速度カメラをご利用いただく多くの研究分野に貢献できることを当社では確信しております。


【『PFV4』の主な特長】
1. GPU対応
画像処理をGPU*に対応することで、ライブ画像表示中での「HDR」や「LUT/自由曲線編集」、「斜め補正」、「レンズ歪補正」、「ピント補助」など、CPUのみでは処理できなかった高度な画像処理が行えます。さらに、これらの画像処理が複数同時に可能です。
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*GPU(Graphics Processing Unit)とは
リアルタイム画像処理に特化したプロセッサのことです。CPUが数個のコアで構成され、逐次処理に最適化されているのに対し、GPUは数千のコアで構成され、複数のタスクを同時処理できるように設計されています。そのため高度な画像処理を高速に同時処理することが可能です。


2. 高速撮影に最適化されたGUI
世界中のPFVユーザーから寄せられた要望をもとにGUIを完全リニューアル。洗練されたデザインと操作性を追求したGUIが高速撮影を強力にサポートし、撮影や解析にかかる時間を低減します。UIのトーンは撮影画像の見やすさに合わせて「ダーク」と「ライト」の2色から選択可能です。また、撮影・編集を補助する様々な機能は整理されたツールボックスから思いのままに実行可能です。さらに、GPU処理のおかげで複数の画像処理内容はワンクリックでON/OFFの切替えが可能です。

▽新旧のGUI比較
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▽ダークUIとライトUI
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▽整理されたツールボックス
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3. 高度な画像編集機能を搭載
従来バージョンで好評の機能はそのままに、新たな機能と画像処理のアルゴリズムを改良。GPUに対応したことでストレスなく複数の画像処理を実行可能です。追加、改良された一部の機能をご紹介します。

■ピント補助機能
カメラのピントが合っている箇所を色で表示できます。確実・迅速にピントを合わせたい場合や、暗い箇所でピントが合っているか分かりにくい場合、撮影者の違いによるバラつき防止などに役立ちます。
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■レンズ歪補正
キャリブレーションボードを使い、レンズの歪を補正できます。ライブ画像にも適用できますので、広角レンズで撮影する際の確認や、画像から計測をする際に役立ちます。
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■白飛び警告機能
白飛びしている場所に色を付けて表示することができます。レンズ絞りや照明を調整するのに役立ちます。
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■疑似カラー機能
モノクロカメラで撮影した画像に疑似的に色をつけて表示することができます。輝度差が視覚的に判別しやすくなるので、インジェクタの噴霧のムラなどが分かりやすくなります。
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■HDR機能
画像内に暗い箇所と明るい箇所がある場合に、その両方を同時に見やすくする機能です。画像の暗部を強調し、明部のコントラストを下げます。レベルは5段階から選択できます。
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■LUT/自由曲線機能
LUT(Look Up Table)を設定して、画像の明るさなどを調整できます。R,G,Bの輝度分布(ヒストグラム)を表示させながらゲイン、ガンマ、明るさなどの値をスライドで調整するか、自由にLUT曲線を編集して調整できます。また、LUT設定を適応させる範囲を画像上でエリア指定することもできます。
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■斜め補正機能
被写体の正面から撮影できない場合、斜め補正機能を使うことで画像の傾きを補正することができます。
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■背景除去機能
撮影する背景が複雑で撮影主体がわかりにくい場合、背景除去を利用します。画像の背景を撮影し、設定すると、画像の背景となる部分を削除し、塗りつぶした状態にするため、撮影主体をはっきり確認できます。
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■簡易計測機能
表示されている画像をクリックするだけで、距離や角度、面積などの計測ができます。「手動追跡」機能では、画像内の計測したい点をフレーム毎にクリックしていくだけで、点の動きを時系列のグラフ表示やCSVデータで出力することも可能です。
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■ファイル出力機能
最終的な保存フォーマットはMP4、MOV、AVI、画像の連番ファイルなど、様々な汎用ファイル形式に対応しています。
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【『PFV4』の動作環境】
対応カメラ :FASTCAM SA-Z
FASTCAM Novaシリーズ
FASTCAM Miniシリーズ
FASTCAM Multiシリーズ
FASTCAM SA-X2
FASTCAM SAシリーズ
FASTCAM MH4-10K
対応OS :Windows 10 Pro、Windows 10 Enterprise、Windows 10 Education、
Windows 8.1 Pro、Windows 8.1 Enterprise、Windows 8.1、
Windows 7 Ultimate SP1、Windows 7 Enterprise SP1、
Windows 7 Professional SP1、Windows 7 Home Premium SP1
64bit 版推奨
CPU :Intel Core i5 以上 (Intel Core i7 以上を推奨) ※SSE2 必須
メモリ :4GB 以上 (8GB 以上推奨)
ハードディスクまたはSSD:1GB 以上の空き
グラフィック:Intel HD Graphics VRAM( ビデオメモリ)1GB 以上
NVIDIA グラフィックカード VRAM 6GB 以上推奨
表示解像度 :WXGA(1280×768)の24bit カラー以上
FullHD(1920×1080)の24bit カラー以上を推奨
その他 :撮影画像データ保存時に大容量のハードディスクまたは
リムーバブルメディア装置
DVD-ROM装置(インストール時仕様)
Gigabit Ethernet 接続する場合は1000Base-T対応のNIC
保存形式 :MP4、AVI、MOV、MROW、BMP、JPEG、TIFF、PNGなど


【製品に関するホームページ】
https://www.photron.co.jp/products/analysissoft/pfv4/


【株式会社フォトロンについて】
本社 : 〒101-0051
東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング21階
代表者 : 代表取締役社長 布施 信夫
創業 : 1968年7月10日
資本金 : 1億円
事業内容: 民生用および産業用電子応用システム(CAD関連ソフトウェア、
高速度カメラ・画像処理システム、放送用映像機器、その他)の開発、
製造、販売、輸出入
URL : https://www.photron.co.jp/

Photron、Photronロゴ、すべての Photron 製品名および Photron製品ロゴは 株式会社フォトロンの商標または登録商標です。
その他の会社名または製品名は、各社の商標または登録商標です。


【お客様窓口】
株式会社フォトロン システムソリューション事業本部
電話 : 03-3518-6271
FAX : 03-3518-6279
電子メール: image@photron.co.jp


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