GSMAはドイツの5G周波数帯認可を歓迎しつつ、不必要な条件に対して警告

プレスリリース発表元企業:GSMA

配信日時: 2018-11-21 20:10:00

GSMAはドイツの5G周波数帯認可を歓迎しつつ、不必要な条件に対して警告

今後の認可におけるライセンス条件は消費者と企業にとって5Gの将来性を妨げかねない

(ロンドン)- (ビジネスワイヤ) -- GSMAは本日、今後の5Gサービスの世界的発展に不可欠な3.4〜3.8GHz帯(Cバンド)全体を開放するというドイツ政府の決定を歓迎しました。この重要な5G用バンドのすべての周波数帯をタイムリーに利用可能にすることは、欧州と世界の5Gリーダーシップへのドイツの取り組みを示しています。しかし、GSMAは、これらの重要な周波数の割り当てに関して提案されている条件の幾つかは、今後においてドイツの5Gの発展を遅らせる可能性があると警告します。

超高速の5Gネットワークは、世界のデジタル経済の基盤を構築することで、幅広い業界分野をサポートします。モバイル事業者が5Gを実現する能力と可能性を制限する不必要な条件を課すことは、全関係者すなわち業界と市民にリスクをもたらします。

GSMAのマッツ・グランリド事務局長は、次のように述べています。「Cバンドは、5G用の周波数帯として最も重要です。ドイツは、この重要な帯域をタイムリーに開放することで5Gのリーダーシップを見せていますが、不必要な義務で5Gの将来性を損なうリスクを招いています。周波数帯は限られた資源であり、すべての人にメリットをもたらす5Gの未来を確保するために、可能な限り効率的に使用・管理する必要があります。」

例えば、提案されている3.6GHz帯のカバレッジ義務は、このミッドバンド帯域の伝搬特性に関して物理法則を無視しているように思われます。これらの周波数は非常に高い容量を提供できますが、カバーできる通信エリアは比較的小さく、低周波数帯の帯域とは異なり、広い通信エリアには適していません。地方でモバイルサービスの広範な通信エリアを確保するには、周波数の組み合わせが不可欠です。従って、カバレッジ義務により、あらゆる帯域を自由に使用する可能性を事業者に提供し、意欲的なカバレッジ条件を達成して消費者と業界に最高の質のサービスを提供できるようにすべきです。同時に、カバレッジ義務は現実的であるべきで、モバイルネットワーク事業者に過度な負担を与えるべきではありません。

カバレッジ義務に加えて、GSMAは規制当局の連邦ネットワーク庁が認可に向けて提案したその他の条件も再考すべきと考えています。現在の提案は3.4~3.7GHz帯に伴ってローミング/ホールセール義務が課される可能性があり、連邦ネットワーク庁の最近の立場に明確に反するもので、ドイツで5Gネットワークに投資する事業者に極めて重大な不確実性をもたらします。

連邦ネットワーク庁は、高額の最低競売価格と手数料が市場に与える影響についても考慮するよう求められます。周波数使用料に関するGSMAの分析では、高額の周波数使用料と狭い通信エリアや、モバイルブロードバンドサービスの価格の高さと品質の低さの間に明確なつながりが示され、そのすべては消費者のサービス利用を妨げます。この掘り下げた知見に基づいて、ドイツでの今後の周波数帯認可の最低競売価格は、これまで同様に市場が周波数帯の真の価値を決定できる最低レベルに設定する必要があります。

GSMAは、効率的で効果的な5Gネットワークを展開し、すべての人のために価値を創造するには、企業、政府、社会のあらゆる部分にわたる提携と協力が極めて重要であると確信しています。従って、GSMAは連邦ネットワーク庁に対して、3.4〜3.8GHz帯のライセンス義務を再考し、ドイツの周波数帯資源を最も効果的に管理して市民と企業に利益を確保するための体制を構築するよう求めます。

GSMAについて

GSMAは世界中のモバイル通信事業者を代表する団体で、750社を超えるモバイル事業者を結集しています。そのうち350社以上は携帯電話機および端末メーカー、ソフトウエア企業、機器プロバイダー、インターネット企業など、広範囲なモバイル・エコシステムを構成する企業であり、関連業界セクターの組織も参加しています。GSMAは、バルセロナ、ロサンゼルス、上海で毎年開催する業界有数のMWCイベントのほか、地域カンファレンスのモバイル360シリーズを実施しています。

詳細情報については、GSMAのウェブサイトwww.gsma.comをご覧ください。GSMAをツイッターでフォローしてください:@GSMA。

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