シュルンベルジェ、2018年第3四半期の業績を発表
配信日時: 2018-11-02 23:06:00
売上高は85億ドル(前四半期比2%増)
税引き前営業利益は12億ドル(前四半期比5%増)
1株当たり利益は0.46ドル
営業活動によるキャッシュフローは18億ドル
フリーキャッシュフローは10億ドル
(ヒューストン)- (ビジネスワイヤ) -- シュルンベルジェ・リミテッド(NYSE:SLB)は本日、2018年第3四半期の業績を発表しました。
(単位:100万、ただし1株当たりの金額を除く) 四半期 変化率 2018年9月30日締め 2018年6月30日締め 2017年9月30日締め 前四半期比 前年同期比 売上高 $8,504 $8,303 $7,905 2% 8% 税引き前営業利益 $1,152 $1,094 $1,059 5% 9% 税引き前営業利益率 13.5% 13.2% 13.4% 36 bps 15 bps 純利益 - GAAPベース $644 $430 $545 50% 18% 純利益(特別費用・利益を除く)* $644 $594 $581 8% 11% 希薄化後1株当たり利益 - GAAPベース $0.46 $0.31 $0.39 48% 18% 希薄化後1株当たり利益(特別費用・利益を除く)* $0.46 $0.43 $0.42 7% 10% 北米部門の売上高 $3,189 $3,139 $2,602 2% 23% 海外部門の売上高 $5,215 $5,065 $5,147 3% 1% 北米の売上高(キャメロンを除く) $2,572 $2,546 $2,086 1% 23% 海外の売上高(キャメロンを除く) $4,559 $4,387 $4,430 4% 3% * これらは非GAAP財務指標です。詳細は「特別費用・利益」の項をご覧ください。 シュルンベルジェのポール・ギブスガード会長兼最高経営責任者(CEO)は次のように述べています。「第3四半期の売上高は前四半期比で2%増加し85億ドルとなりました。これを後押ししたのは海外部門で、引き続き幅広く活動が回復し、前四半期比での売上高の伸びは、2014年第2四半期以来初めて北米の伸び率を上回りました。北米では、前四半期比での伸びは引き続き好調だったものの、パーミアンでの輸送の制約が水圧破砕活動に影響を及ぼし、これまでの四半期での成長率に比べて減速しました。」
「北米では、キャメロンを除く第3四半期の売上高は26億ドルとなり、前四半期比で1%増加しました。これを後押ししたのは人工採油と掘削で、先進的技術ポートフォリオを背景に引き続き市場シェアを獲得しました。ワンスティム(OneStimSM)水圧破砕事業のサービス売上高は、当四半期を通して活動と価格が低迷したことでさらに影響を受けました。しかし、垂直統合された出砂対策事業の業績が好調だったことから、その影響は相殺されました。出砂対策事業は、ワンスティムへのサービス提供に加え、今ではサードパーティ市場でも競争力を増しています。北米沖合では、掘削活動が、定期プラットフォーム・メンテナンスと予定の改修作業の影響を受けました。これらの要因により、シュルンベルジェにとって活動の構成がやや不利になりました。」
「海外部門では、キャメロンを除く第3四半期の売上高は46億ドルとなり、前四半期比で4%増加しました。すべての事業地域で引き続き堅調な成長を達成しました。キャメロンを除く前四半期比で業績が伸びた要因は、中南米で売上高が7%増加し、中東・アジアで3%増加したことです。両地域全体で、国営石油会社および独立系企業向けの活動が活発化しました。その要因は、サウジアラビアの一括請負(LSTK)プロジェクトが引き続き強化されたことや、イラク、インド、メキシコで統合掘削サービス(IDS)活動が好調だったことです。しかし、中東で大型の契約が完了して復員させたために水圧破砕活動が減少し、この業績は部分的に相殺されました。欧州、CIS、アフリカでは、前四半期比での業績の伸びは4%と堅調でした。ロシアとサハラ以南アフリカでの活動が好調で、北海での労使紛争と夏季の定期メンテナンスの影響が相殺され、それ以上の効果をもたらしました。」
「技術については、掘削が前四半期比で9%の伸びを見せたことが業績に寄与しました。特にロシア、メキシコ、サウジアラビア、イラク、インドで活動が活発になり、統合掘削プロジェクトに19基の掘削リグを追加配備しました。これにより、IDS、掘削・計測およびM-I SWACO製品部門は前四半期比で堅調な伸びを見せました。油層定義では、海外市場でワイヤーラインと試験サービスの製品部門の活動が活発になり、売上高は前四半期比で2%増加しました。生産では、北米陸上で水圧破砕活動が低調となり、業績は前四半期比でほぼ横ばいとなりました。キャメロンの売上高は前四半期比で横ばいでした。坑口システムと掘削システムの売上は増加したものの、ワンサブシー(OneSubsea)とバルブ・計測の製品部門の売上高が減少したため、その効果が相殺されました。」
「価格設定と契約については、海外市場の一部の契約の条件と基本料金において引き続き改善が見られていますが、これはまだ当社の業績に大きな影響を及ぼしていません。しかし、当社は年末までには残りの余剰海外設備を完全配備する予定です。これにより、製品とサービスを確実に供給することがお客さまにとってさらに重要になる中で、今後の四半期では価格に関する話し合いが進むと予想しています。」
「マクロ的観点では、第3四半期に石油市場は引き続き逼迫しました。世界的な石油在庫がさらに減少しており、米国での生産が引き続き好調で、主要OPEC諸国の生産量が増加しているにもかかわらず、石油価格は大幅に上昇しています。世界全体の予備容量は現在2%未満です。需給バランスの逼迫は、世界的な生産拠点での減少率が加速しているためであり、ベネズエラとイランの輸出の減少が続いていることからこの状況はさらに悪化しています。地政学的事象とそれが供給に及ぼす影響もまた、ますます石油市場の検討事項となっています。いくつかの主要国における難しい治安情勢が、今後の活動や生産に影響を及ぼす可能性があります。北米における現在のパーミアンでの輸送の制約は、今後12~18カ月以内に対処されると思われますが、米国のシェール盆地では、一連の油層および生産関連の問題が生じており、そのため、最も楽観的な増産予測でさえ弱まる可能性があります。」
「世界的な経済成長と石油需要の見通しが堅調に推移していることから、世界的なE&P投資は多年にわたって増加させる必要性があると当社は見ており、これは、シュルンベルジェにとっては非常に良い傾向です。当社は、過去4年間で社外的にはサービスの提供を拡大し、社内的には執行基盤を近代化する活動を行ってきました。これにより当社は、今後の上向き時期に市場を上回る業績を達成し、株主のために優れた営業利益率と現金還元を行える体制を十分に整えました。」
その他の出来事
当四半期、シュルンベルジェは当社普通株式150万株を1株当たり平均64.98ドル、総額1億ドルで買い戻しました。
2018年8月22日、シュルンベルジェとシアウォーター・ジオサービシズ・ホールディング(Shearwater GeoServices Holding AS)は、シアウォーターが、シュルンベルジェの地球物理学サービス製品部門であるウェスタンジーコの海洋地震探査資産と事業を買収することで正式契約を結んだことを発表しました。この取引は規制当局の承認を受け、他の慣例的完了条件を満たすことを前提としています。この取引は2018年第4四半期に完了する予定です。
2018年10月18日に、取締役会は、流通普通株式1株当たり0.50ドルの四半期現金配当を承認しました。この配当金は、2018年12月5日現在の登録株主に対し、2019年1月11日に支払われます。
地域別連結売上高
(単位:100万) 四半期 変化率 2018年9月30日締め 2018年6月30日締め 2017年9月30日締め 前四半期比 前年同期比 北米 $3,189 $3,139 $2,602 2% 23% 中南米 978 919 952 6% 3% 欧州/CIS/アフリカ 1,820 1,784 1,843 2% -1% 中東・アジア 2,417 2,362 2,352 2% 3% その他 100 99 156 n/m n/m $8,504 $8,303 $7,905 2% 8% 北米部門の売上高 $3,189 $3,139 $2,602 2% 23% 海外部門の売上高 $5,215 $5,065 $5,147 3% 1% 北米の売上高(キャメロンを除く) $2,572 $2,546 $2,086 1% 23% 海外の売上高(キャメロンを除く) $4,559 $4,387 $4,430 4% 3% n/m = not meaningful(非適用) 以前の一定の期間の項目は、現在の期間に合わせて再分類されています。 第3四半期の連結売上高は前四半期比2%増の85億ドルで、それぞれ北米では2%増の32億ドル、海外では3%増の52億ドルとなりました。
北米部門
北米地域の連結売上高は32億ドルで、前四半期比2%の増加となりました。これは、陸上事業で掘削の製品とサービスが堅調に伸びたためで、前四半期比で5%増加して米国陸上のリグカウントの伸び率3%を上回りました。売上高が増加した要因は、引き続き水平坑井で回転操行性システムの需要が高かったことです。人工採油システムの製品売上が増加したこともこの地域の業績に寄与しました。しかし、ワンスティム(OneStim)水圧破砕の売上高は、当四半期全体での活動と価格の低迷によりさらに影響を受けました。この影響は、垂直統合された出砂対策事業の業績が好調だったことから完全に相殺されました。出砂対策事業は、ワンスティムにサービスを提供するだけでなく、今ではサードパーティ市場でも競争力を増しています。当四半期、圧力ポンピング市場の動向は変化し、パーミアンの輸送能力の問題が解決されるまでは活動は引き続き低調になるでしょう。そのため、ワンスティムは、当四半期には追加の水圧破砕設備を配備しませんでした。北米沖合の売上高は1%減少しました。掘削活動は、定期プラットフォーム・メンテナンスと予定の改修作業の影響を受け、これらの要因により、活動構成がやや不利になりました。キャメロンの売上高は前四半期比で増加しました。坑口システムの売上は増加しましたが、ワンサブシー(OneSubsea)とバルブ・計測の売上高が減少したことから、その効果は部分的に相殺されました。
海外部門
中南米では、メキシコ・中米地域市場で業績が好調で、連結売上高は前四半期比で6%増の10億ドルとなりました。売上高増加の要因は、マルチクライアント地震探査ライセンスの売上が増加したことと、前四半期の契約実施を受けてIDSの活動が活発になったことです。中南米北部地域市場では、コロンビアで活動が活発になり、エクアドルでシュルンベルジェ生産管理(SPM)プロジェクトにより生産が増えたことから、売上高は前四半期比で増加しました。
欧州/CIS/アフリカの連結売上高は前四半期比で2%増加して18億ドルとなりました。その主な要因は、夏季の掘削キャンペーンがピークを迎え、ロシアでの売上高が大きく伸びたことです。これにより、ワイヤーライン、掘削・計測、試験サービスの製品部門で利益が伸びました。サハラ以南アフリカ地域市場では、ガーナとモザンビークでプロジェクトが始動し、中央・西アフリカで掘削活動が活発になり、ナイジェリア、アンゴラ、ナミビアで製品・機器の売上が増加したことから、売上高は増加しました。英国・大陸欧州およびノルウェー・デンマークの地域市場では、北海での労使紛争と夏季の定期メンテナンスの影響、ならびにキャメロンの活動が低調だったことから、売上高は前四半期比で減少しました。
中東・アジアの連結売上高は、前四半期比で2%増加して24億ドルとなりました。その主な要因は、サウジアラビアでLSTKプロジェクトが引き続き強化され、イラクとインドでIDS活動が活発になったことです。サウジアラビアで売上高が伸びたものの、大型契約が終了して復員させたことから水圧破砕の活動が低調となり、その効果は部分的に相殺されました。南・東アジア地域市場では、インドでのIDS沖合作業、マレーシアでの新しい統合サービス管理(ISM)プロジェクト、キャメロンの活動の活発化により、売上高は前四半期比で増加しました。極東アジア・オーストラリア地域市場の売上高は前四半期比で横ばいでした。インドネシアで掘削活動が増加し、オーストラリアで沖合探鉱が再開されたものの、キャメロンの活動が低調だったことから、その効果は相殺されました。中東北部地域市場では、クウェートでワンサーフェス(OneSurfaceSM)の売上高が減少したため、売上高は減少しました。
油層定義
(単位:100万) 四半期 変化率 2018年9月30日締め 2018年6月30日締め 2017年9月30日締め 前四半期比 前年同期比 売上高 $1,673 $1,636 $1,771 2% -6% 税引き前営業利益 $373 $350 $311 6% 20% 税引き前営業利益率 22.3% 21.4% 17.6% 88 bps 470 bps 油層定義グループの売上高は前四半期比で2%増加して17億ドルとなり、そのうち79%は海外市場の売上高でした。売上高増加の要因は、ロシアでの夏季の活動がピークになり、ワイヤーラインと試験サービスの製品グループが利益を伸ばしたことです。ISMでは、マレーシア、インド、カタール、エクアドル、コロンビアで統合サービス・プロジェクトにより売上高が増加しました。油層定義グループの売上高増加は、クウェートで統合生産システム・プロジェクトの第1段階が終了し、ワンサーフェス(OneSurface)の売上高が減少したことから、その効果は部分的に相殺されました。ソフトウエア統合ソリューション(SIS)のソフトウエア売上およびウェスタンジーコの売上高は前四半期比で横ばいでした。ウェスタンジーコの海洋地震探査データ取得活動は引き続き低調でしたが、その影響は、メキシコでマルチクライアント地震探査ライセンスの売上が伸びたことで相殺されました。
油層定義の税引き前営業利益率は前四半期比で0.88ポイント上昇し、22%となりました。その要因は、ロシアでの夏季キャンペーンがピークを迎え、利益率の高いワイヤーラインと試験サービスの活動が回復したことと、メキシコでマルチクライアント地震探査ライセンスの売上が伸びたことです。
第3四半期、油層定義グループの業績は、ISMプロジェクトの契約締結、地震探査の処理と解釈、バーチャルデータルーム・サービスにより後押しされました。また、技術と専門知識を生かして操業効率を高めました。
モザンビークでは、サソール(Sasol)がシュルンベルジェと、坑井のインフィル、開発、修復、改修、試掘を対象とするフェーズ2開発でISM契約を結びました。これには、PowerDrive Archer* 高角度変化回転操行性システム、POLYSWELL* 共重合体、Invizion* 坑井健全性サービス、Isolation Scanner* セメント評価サービスなど、複数の製品ラインの技術が含まれます。
トルコ石油会社(Turkish Petroleum)はシュルンベルジェと、地中海東部の深海坑井アランヤ-1を掘削する1500万ドルのISM契約を結びました。ISMは、トルコ石油会社の超深海掘削船Faithで複数の製品ラインを連係させ、プロジェクト管理サービスを提供します。
マレーシアでは、ワイヤーラインがレプソル・オイル&ガス・マレーシア向けに浸透率の低い貯留層でSaturn* 3D ラジアルプローブを採用し、流体サンプリングにより、レトログレード・ガスと揮発性油の間の貯留層流体のタイプを明確化しました。9インチのSaturnプローブとInSitu Fluid Analyzer* リアルタイム坑内流体分析システムにより、圧力低下を大幅に抑えて最終的に単相流動流体を確認しました。顧客企業が停留時間の長さを懸念していたため、作業はステーション当たり2時間という時間制限で行われ、Saturnプローブは10分の汲出し作業で最初の貯留層流体を確認しました。
アルゼンチンでは、エネルギー鉱山省がシュルンベルジェと、アルゼンチン沖合ラウンド1でバーチャルデータルーム・サービス契約を結びました。この契約の範囲は3つの沖合盆地でデータベースの準備をすることで、試掘および生産時に、2次元・3次元地震探査データ取得と解釈、坑井プロファイル、坑井検層、地質学的調査を行いました。このデータルームは、国内および海外の企業が公開情報を利用できるようにし、同国初の沖合ライセンス・ラウンドへの投資をサポートします。
シュルンベルジェとTGSは、業界の事前積立で支援された米国メキシコ湾での新しいマルチクライアント・ノード型地震探査プロジェクトを発表しました。「Amendment」と名付けられたこのプロジェクトでは、ミシシッピ・キャニオンとアトウォーター・バレー延長領域で2,350-km2のマルチクライアント地震探査データを取得します。この豊かな領域には、開放鉱区、既存の生産資産、新しい発見油田があります。Fairfield Geotechnologiesの4Cノード型データ取得技術を用いたデータの取得は、2018年第4四半期に開始される予定です。
エニ(Eni SpA)は、自社の優先的時間処理プラットフォームとして、ウェスタンジーコのOmega* 地球物理学データ処理プラットフォームを採用し、Omegaスイート内の400を超える処理モジュールにアクセスできたことで、E&Pサイクルを通して処理シーケンスを調整し、優れた成果を生み出すことができたとしています。
クウェート石油会社はウェスタンジーコと、グレーター・ブルガン油田の2,600 km2の重合前深度画像化の契約を結びました。この油田では以前、ウェスタンジーコがUniQ* 陸上地震探査データ取得プラットフォームでデータを取得しています。今回の地震探査データは、顧客企業の中期的生産・開発活動をサポートし、複数の貯留層での長期的な油層管理・開発活動を支えます。
トルコ石油会社(Türkiye Petrolleri A.O.)はウェスタンジーコと、Omega地球物理学データ処理プラットフォームを用いたソフトウエアおよび深度画像化コンサルタントサービスを提供する多年契約を結びました。同時に、黒海、マルマラ海、地中海で操業する地震探査船で油田内地球物理学サービスを提供します。この主要な開発により、トルコ石油会社の地震探査活動において油田と処理センターの間で相乗効果が生まれます。
掘削
(単位:100万) 四半期 変化率 2018年9月30日締め 2018年6月30日締め 2017年9月30日締め 前四半期比 前年同期比 売上高 $2,429 $2,234 $2,120 9% 15% 税引き前営業利益 $339 $289 $301 17% 13% 税引き前営業利益率 14.0% 12.9% 14.2% 103 bps -22 bps 掘削グループの売上高は前四半期比9%増の24億ドルで、そのうち72%は海外市場の売上高でした。IDS、M-I SWACO、掘削・計測で業績が伸びました。この業績の要因は、IDSプロジェクトで19基の掘削リグを追加配備し、世界的に掘削活動が好調だったことで、サウジアラビア、ロシア、イラク、インド、メキシコでは前四半期比で2桁の伸びを達成しました。また、北米陸上でも掘削の売上高は好調で、非在来型油層市場で傾斜掘り事業が引き続き大幅に伸びました。掘削・計測でも、ロシアで夏季の掘削キャンペーンがピークを迎えたことから売上高が増加しました。
掘削グループの税引き前営業利益率は、前四半期比で1.03ポイント上昇して14%となりました。前四半期に開始された数件のIDSプロジェクトで利益率が向上しました。この効果は、IDS活動が海外事業全体で拡大する中で、追加資源を動員する費用が増えたことで部分的に相殺されました。
掘削グループの業績は、IDS契約締結、バレル当たりのコストを抑える掘削技術の採用により後押しされました。これには、3次元切断エレメント・ファミリーに直近で追加されたHyperBlade* 双曲線ダイヤモンド・エレメント・ビットが含まれます。これにより、非在来型貯留層で通常見られる柔らかく弾性のある地層で掘進率(ROP)を向上させることができました。
サウジアラビアでは、IDSが大手石油生産会社向けに、予定より13日早く水平ガス坑井を配置し、掘削と仕上げ作業を加速しました。IDSは掘削リスクを管理し、AxeBlade* 条付きダイヤモンド・エレメント・ビットおよびPowerDrive vorteX* 動力付き回転操行性システムなどの複数の技術を採用しました。
イラクでは、エクソンモービル・イラクがシュルンベルジェと、西クルナ油田の30本の坑井で42カ月のIDS契約を結びました。この契約には、掘削リグおよび複数の技術とサービスの提供が含まれ、最初の坑井は7月に掘削されました。
クウェートでは、IDSがクウェート石油会社向けにDirect XCD* ドリラブル合金ケーシング・ビット技術を採用し、サブリヤ油田とラウダタイン油田で技術的な掘削の問題を解決し、掘削時間を短縮しました。その他の技術には、PowerDrive* 回転操行性システム、LiteCRETE* 軽量セメントスラリー、Isolation Scannerセメント評価サービスが含まれます。
ノルウェーでは、MOLノルゲ(MOL Norge AS)がシュルンベルジェと、オップダール/ドリヴァ・プロジェクトの1つの試掘井で成果ベースのIDS契約を結びました。操業は2018年第4四半期に開始される予定です。
ロシアでは、ルクオイル(Lukoil)がシュルンベルジェと、バルト海沿岸から8 kmにわたるステップアウトを有する3つの大偏距井を掘削する契約を結びました。採用した技術には、GeoSphere* 掘削同時油層マッピング・サービス、PowerDrive Xceed* 高耐久性回転操行性システム、LiteCRETE HP* 高度高圧軽量セメントが含まれます。
インド沖合では、IDSが操業会社向けに試掘井で技術を組み合わせ、クリシュナ・ゴーダヴァリ盆地で新たな資源を発見しました。ターンキー・プロジェクトの実行で使用する技術には、EcoScope*† 多機能掘削同時検層サービス、Saturn 3Dラジアルプローブ、StingBlade* 円錐ダイヤモンド・エレメント・ビット、VERTI-G* カッティングス・ドライヤーが含まれます。
ペンシルベニア州のマーセラス地層では、ビット・掘削ツールがE&P顧客企業向けに技術を組み合わせ、415.1 ft/時の平均掘進率(ROP)の新記録を達成しました。従来型のPDCビットを用いたオフセット井の作業に比べ、効率は62%向上しました。採用した技術には、HyperBladeビットおよびPowerDrive Orbit* 回転操行性システムが含まれ、これらの技術により6,891フィートを16.6時間で掘削しました。
オハイオ州では、掘削・計測がエクリプス・リソーシズ(Eclipse Resources)向けに、PowerDrive Orbitシステムを用いて、ユーティカ・シェールプレイで18の超長枝抗を掘削しました。平均枝抗長さは18,715 フィートで、平均掘進率(ROP)は171 ft/時でした。顧客企業は、20,632フィートの最長枝抗、30,493 フィートの最長総水平井深度の新たな掘削記録を達成しました。採用した技術には、カスタムSmith PDCビットを備えたPowerDrive Orbit システムが含まれます。
生産
(単位:100万) 四半期 変化率 2018年9月30日締め 2018年6月30日締め 2017年9月30日締め 前四半期比 前年同期比 売上高 $3,252 $3,257 $2,876 - 13% 税引き前営業利益 $320 $316 $283 1% 13% 税引き前営業利益率 9.8% 9.7% 9.8% 14 bps - 生産グループの売上高は前四半期比横ばいの33億ドルで、そのうち47%は海外市場の売上高でした。ワンスティム(OneStim)水圧破砕事業のサービス売上高は、当四半期を通して活動と価格が低迷したことでさらに影響を受けました。しかし、垂直統合された出砂対策事業の業績が好調だったことから、その影響は完全に相殺されました。出砂対策事業は、ワンスティムへのサービス提供に加え、今ではサードパーティ市場でも競争力を増しています。人工採油ソリューションでは、北米および中南米で製品売上とサービス活動が好調だったことから、売上高は前四半期比で増加しました。しかし、その効果は、中東で大型の契約が完了して復員させたことから、海外での水圧破砕活動の減少により相殺されました。
生産グループの税引き前営業利益率は10%で、実質的に前四半期比横ばいでした。売上高は前四半期と同じでした。
生産グループの業績は、契約締結、操業コストを抑え、坑井の生産性を高める坑井刺激および仕上げ技術の導入により後押しされました。
エニ・メキシコ(Eni México)はシュルンベルジェと、31本の沖合坑井で坑井仕上げ技術を提供する5年契約を結びました。これには2回の6カ月延長オプションが含まれています。これらの技術には、QUANTUM* グラベルパック・パッカーとFORTRESS* プレミアム遮断弁が含まれます。操業は2019年第1四半期に開始される予定です。
アンゴラ沖合では、サンド・マネジメント・サービシズが、トタルE&Pアンゴラ向けに技術を組み合わせ、カオンボ深海開発で1億ドル以上のコストを削減し、概算で生産量を100万BOE増やしました。OptiPac* 裸孔Alternate Path‡ グラベルパック・サービスとOSMP* OptiPac サービス機械式パッカーを組み合わせることで、顧客企業は予定の8本の坑井ではなく、6本の坑井で目標生産量を達成することができました。これらの技術を組み合わせることで、1つの油田では複雑な積層貯留層で効果的に地層分離を行うことができ、別の油田では、この技術の止水能力により、生産を加速させることができました。
テキサス州西部では、ワンスティム(OneStim)がマンティ・タルカ・パーミアン(Manti Tarka Permian)向けにウルフキャンプ地層の坑井で、ShalePrime* 岩石・流体診断サービスを用いて、石油生産量を70%増やし、坑井刺激コストを25%削減しました。Kinetix Shale* 貯留層重視の刺激・生産ソフトウエアに基づくワークフローを既存の水平坑井に適用し、最適な穿孔、仕上げ、刺激設計を策定しました。また、ShalePrimeサービスにより、フラクチャーの洗浄が改善され、生産が最大限に高まりました。
クウェートでは、坑井サービスがクウェート石油会社向けに、5つの高圧・高温坑井でOpenPath Sequence* 分岐刺激サービスを採用し、ノース・クウェート油田で石油およびガスの生産量を増やしました。この深いガス貯留層は長い穿孔クラスターで生産を行っているものの、生産量は予想を下回っていました。後処理により、ガス生産量は200%~400%向上し、石油生産量は100%向上しました。この技術により、改修リグが必要なくなったため、操業コストを削減することができました。
ノルウェーでは、坑井サービスがアケル(Aker BP)向けに技術を組み合わせ、イーバル・アーセン(Ivar Aasen)油田の圧入井で逸泥を克服し、コストを61万5000ドル削減しました。Losseal Microfracture* 逸泥制御処理とCemNET* 高度損失制御ファイバー技術を組み合わせ、余分な作業や修復作業を行う必要がなくなりました。
キャメロン
(単位:100万) 四半期 変化率 2018年9月30日締め 2018年6月30日締め 2017年9月30日締め 前四半期比 前年同期比 売上高 $1,298 $1,295 $1,297 - - 税引き前営業利益 $148 $166 $194 -11% -23% 税引き前営業利益率 11.4% 12.8% 14.9% -140 bps -349 bps キャメロンの売上高は13億ドルで、前四半期比横ばいとなりました。売上高の51%は海外市場の売上高でした。坑口システムと掘削システムの売上は増加したものの、ワンサブシー(OneSubsea)とバルブ・計測の製品グループの売上高が減少したことから、その効果は相殺されました。坑口システムの売上は北米で増加し、掘削システムでは、欧州でサービス活動が活発化したことと、中東で圧力制御機器の売上が増加したことから売上高が増加しました。ワンサブシーの売上高は引き続き減少しました。バルブ・計測の売上高減少は、欧州および北米でプロジェクト量が減少したためです。
キャメロンの税引き前営業利益率は、ワンサブシーの利益率低下により、前四半期比で1.40ポイント低下して11%となりました。
フィールドウッド・エナジー(Fieldwood Energy)が、サブシー7とワンサブシーの世界的パートナーシップであるサブシー・インテグレーション・アライアンスと、米国メキシコ湾のグリーン・キャニオン40鉱区での深海カットマイ油田開発で契約を結びました。このサプライヤー主導の統合海底開発ソリューションでは、海底生産システムと、海底アンビリカル、ライザー、フローライン・システム(SURF)の専門技能を組み合わせます。ワンサブシーの契約範囲には、3基のツリーと追加ツリーのオプション、コネクター、バルブ、トップサイド制御装置、フライングリード、アンビリカル終端アセンブリの提供が含まれます。
キャメロンは、シードリル・リミテッド(Seadrill Limited)から、メキシコ湾でセヴァン・ルイジアナ(Sevan Louisiana)リグの圧力制御装置の性能を高める注文を受けました。これらの性能向上は、リグが規制要件を満たせるようにするもので、2018年第4四半期に行われます。
財務諸表 要約連結損益計算書 (単位:100万、ただし1株当たりの金額を除く) 第3四半期 年初9カ月 9月30日締め 2018 2017 2018 2017 売上高 $8,504 $7,905 $24,636 $22,261 利息およびその他の収入 36 64 118 172 経費 売上原価 7,324 6,797 21,306 19,343 研究・エンジニアリング 177 189 524 595 一般管理費 105 115 330 323 減損その他 (1) - - 184 510 合併・統合 (1) - 49 - 213 利息 147 142 434 422 税引き前利益 $787 $677 $1,976 $1,027 税金費用(1) 129 121 348 269 純利益 $658 $556 $1,628 $758 非支配持分に帰属する純利益 14 11 29 9 シュルンベルジェに帰属する純利益 (1) $644 $545 $1,599 $749 シュルンベルジェの希薄化後1株当たり利益(1) $0.46 $0.39 $1.15 $0.54 平均流通株式数 1,385 1,385 1,385 1,388 希薄化後平均流通株式数 1,392 1,392 1,393 1,395 経費に含まれる減価償却費(2) $887 $956 $2,637 $2,931 (1) 詳細は「特別費用・利益」の項をご覧ください。 (2) 有形固定資産の償却および無形資産の償却、マルチクライアント地震探査データ費用、SPM投資を含みます。 要約連結貸借対照表 (単位:100万) 9月30日 12月31日 資産の部 2018 2017 流動資産 現金および短期投資 $2,854 $5,089 売掛金 8,409 8,084 その他の流動資産 5,220 5,324 16,483 18,497 固定資産 11,739 11,576 マルチクライアント地震探査データ 639 727 のれん 25,134 25,118 無形資産 8,930 9,354 その他の資産 7,121 6,715 $70,046 $71,987 負債および株主資本の部 流動負債 買掛金・未払負債 $9,419 $10,036 概算所得税債務 1,265 1,223 短期借入金・長期債務の1年以内返済分 3,215 3,324 未払配当金 701 699 14,600 15,282 長期債務 14,159 14,875 繰延税金 1,529 1,650 退職後給付 957
プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ
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