患者8500人以上の臨床試験から高い血小板反応性と1年後の心血管転帰の相関関係が証明されたとTCT 2012で発表
配信日時: 2012-10-26 16:42:00
高い残存血小板反応性の患者では、1年後のステント血栓症の発生率が2.5倍高い
(マイアミ)- (ビジネスワイヤ) -- 複数の抗血小板薬を対象とした血小板反応性の測定を目的とし、迅速性と使いやすさを備えた初のポイント・オブ・ケア・システムのVerifyNow®システムを開発したアキュメトリクスは本日、2012年度トランスカテーテル心臓血管治療学会(TCT)において、「薬剤溶出ステントによるデュアル抗血小板療法の評価」(ADAPT-DES)レジストリーから得られた1年目の結果についてプレゼンテーションを行ったと発表しました。本研究の知見は、血小板反応性と、12カ月後のステント血栓症、心筋梗塞、死亡の間に有意な相関関係があることを示しています。ADAPT-DESでは既に、高い残存血小板反応性(HRPR)の患者、すなわちアキュメトリクスのVerifyNow P2Y12検査で高い値を示す患者が、30日後のステント血栓症の発生率が約4倍高いことが示されています。この相関関係は、1年後もステント血栓症の発生率がHRPR患者において2.5倍高いことから、フォローアップ中も継続して見られました。VerifyNow P2Y12検査およびVerifyNow PRUTestは患者の血小板反応性と、クロピドグレルやプラスグレル(プラビックスおよびエフィエント)などの抗血小板薬の効果を測定するために使用されます。
コロンビア大学内科学教授(MD)で、ニューヨーク・プレスビテリアン病院/コロンビア大学医療センターのインターベンション血管療法センターで心血管研究・教育担当ディレクターと、ADAPT-DES治験責任医師を務めるグレッグ・W・ストーン医師は、次のように述べています。「これまでに実施された血小板反応性レジストリーとして最大規模となるADAPT-DESレジストリーから得られた1年目の結果は、高PRU価と血栓事象の間に動かしがたい相関関係があることを示しています。虚血性事象の低減というベネフィットから出血リスクを切り離すことは、より有効な治療薬が良好な実質臨床ベネフィット(net clinical benefit)を持つようにする上で、極めて重要です。この点は、ADPアンタゴニストによる血小板阻害の最適な治療域を同定できるかどうか、私たちがADAPT-DESのデータをさらに追及することで期待している領域です。」
一般的に使用されるPT/INRとよく似て、心臓病の治療分野においては、血栓事象と出血のいずれのリスクも最小化できる血小板反応性のレベルを同定することに、大きな関心が払われてきました。治療域という考え方は既に公表されている報告書で想定されています。1,2,3
米カリフォルニア州ラホヤにあるスクリプス・クリニックで心臓カテーテルラボ所長を務めるマシュー・J・プライス医師(MD)は、次のように述べています。「ADAPT-DESの結果は、血小板反応性検査という分野における過去10年に及ぶ研究で公表されている結果が妥当であることを示しています。血栓症は依然としてカテーテルラボで私たちが直面している事象として最も悲惨なものの1つとなっており、データによればステント血栓症のほぼ90パーセントで再発性心筋梗塞ないし心血管系死亡を経験することが実証されています。クロピドグレルのジェネリック薬やより効果的な新P2Y12阻害剤を利用可能になったことで、私たちはこの情報を活用して、最もコスト効率が高く、臨床的に適切な治療戦略を患者に提供することができます。」
VerifyNow P2Y12検査およびVerifyNow PRUTestはP2Y12受容体阻害の程度を測定する臨床用ポイント・オブ・ケア・システムとして、迅速性と使いやすさを備えた初のシステムです。
アキュメトリクスのティモシー・I・スティル社長兼最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「臨床専門家は、抗血小板薬のリスク・ベネフィット・コストのバランスを取る方法を探し求めています。ガイドライン勧告、数多くの患者から得られた研究データの蓄積、複数の治療選択肢は、血小板反応性検査の臨床的な必要性を強めています。アキュメトリクスは血小板反応性検査の市場における世界的リーダー企業であることを誇りに思います。」
VerifyNowシステムは現在、米国の800を超える施設と、世界70カ国以上で医師が臨床で使用しています。それらの国々では抗血小板薬が、将来において心臓発作や脳卒中などの血栓性事象の発生率を抑制するために処方されています。
アキュメトリクスについて
アキュメトリクスは、血小板機能を迅速に評価する業界有数の診断検査ツールを広く利用可能にすることで、血小板機能に対する医学的理解を深め、抗血小板療法を受ける患者に対する医療の質を高めることに専心しています。
アキュメトリクスのVerifyNowシステムは、医師が複数の抗血小板薬に対する患者の反応を測定するものであり、このような目的で迅速性と使いやすさを備えたプラットフォームとしては初めてのものです。VerifyNowシステムは、FDAが承認したアスピリン製品、P2Y12阻害剤(例えばクロピドグレル)、GP IIb/IIIa阻害剤を含め、主要な抗血小板薬のすべてに対応し、医師が情報を得た上で臨床判断を下す際に、貴重な情報を提供します。VerifyNow P2Y12検査およびVerifyNow PRUTestはラボまたはポイント・オブ・ケア施設において使用する全血アッセイで、血小板のP2Y12受容体阻害の程度を測定するものです。VerifyNow P2Y12検査はまた米国以外で、心血管疾患の患者における再発イベントのリスク評価に使用されています。
アキュメトリクスとその製品に関する詳細についてはwww.accumetrics.comをご覧ください。
AccumetricsのロゴとVerifyNowはアキュメトリクスの登録商標です。
1 Campo G et al. J Am Coll Cardiol. 2011;57:2474–83
2 Gurbel PA et al. Am Heart J. 2010;160:346-54
3 Sibbing D et al. J Thromb Haemost. 2010;8:250-6
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Jakob Jakobsen
310-309-1003 (Office)
310-409-5351 (Cell)
jjakobsen@biosector2.com
or
Timothy I. Still
President and CEO
Accumetrics
858-404-8260
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プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ
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「Accumetrics, Inc.」のプレスリリース
- アキュメトリクスがP2Y12検査法の使用目的としての治療域評価でCEマークを取得04/17 17:43
- 血小板反応性検査の臨床的有用性に関する重要報告が2013年米国心臓病学会で相次ぐ03/12 21:00
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